創価大が、投打の軸の2試合連続の活躍で2連勝を決めた。3つ目の勝ち点を獲得し、優勝に望みをつないだ。

9番の篠田大聖外野手(4年=鹿屋中央)が、2戦連発の本塁打を放った。6回1死二塁から右越えの2ラン。2試合で3本目(ランニングホームラン1を含む)となる1発に「来た球を打つ、っていう意識だけでした。考えすぎるとバットが出なくなっちゃうんで、感じるがままに振りました」と笑顔で振り返った。

好調の背景には2種類のティー打撃がある。1つは高めのボールを打つ「高めティー」。もう1つは背中の方向からトスを上げてもらう「背面ティー」だ。「『高め』は上からたたきつける感覚を。『背面』は最近やり始めたんですけど、前の肩が入り過ぎないように意識するためにやりました」と、練習の工夫が好結果につながった。

投げては2番手の最速149キロ右腕、森畑侑大投手(2年=創価)が5者連続三振を奪うなど3回をパーフェクトに抑えた。身長185センチ、体重82キロの恵まれた体格で、前日8日の同戦でも先発。5回を1安打無四球無失点でまとめていた。2戦連続の好投に「疲れはありませんでした。今日はチェンジアップが決まって、直球が走ってました。この組み合わせが良かったんだと思います」とうなずいた。

堀内尊法監督(53)は森畑の投球に「昨日よりも力が抜けて、良い球がいってましたね。2年生ですから、まだまだ良くなりますよ」と期待を込めた。篠田の打撃については「(相手)先発が左ということで(3番から9番に)打順を下げたんです。よく打ちましたね」と笑った。

◇篠田大聖(しのだ・たいせい)2000年(平12)5月4日、鹿児島県大崎町生まれ。外野手。小学1年時にソフトボールをはじめる。大崎中では硬式の鹿屋ビックベアーズに所属。鹿屋中央では1年秋からベンチ入り。最高成績は3年夏に県大会準優勝。高校通算30本。身長175センチ、体重76キロ。握力60キロ。

◇森畑侑大(もりはた・ゆうだい)2002年(平14)8月12日生まれ。東京都調布市出身。投手。小学3年時、杉森クラブで野球をはじめる。中学では調布シニアに所属。当時は6番手投手。創価高では1年秋からベンチ入り。最高成績は2年夏の都大会準優勝。高校での最速は146キロ。身長185センチ、体重82キロ。