7連敗中のオリックスがまたもやコロナ禍に見舞われた。8日に実施したスクリーニングPCR検査で、主軸の吉田正尚外野手(28)、精神的支柱の安達了一内野手(34)、元気印の大下誠一郎内野手(24)の3選手とスタッフ1人が陽性判定を受けた。4名とも隔離療養中で、現時点では吉田正と大下は無症状。安達とスタッフは発熱の症状があるという。

あまりにも大きな戦力ダウンとなった。吉田正は今季ここまで全36試合に出場し、打率3割2分5厘、4本塁打、25打点の成績。28試合連続で4得点以下とチームは貧打に苦しむ中、主砲は孤軍奮闘の働きを見せてきた。隔離期間があるため、復帰時期は未定。大黒柱の離脱により、打線の編成はさらに困難な作業を強いられる。

4月下旬にコロナ感染していたリードオフマンの福田と昨季本塁打王のラオウこと杉本は、8日に2軍戦に出場したが、万全のコンディションにはまだ遠く、10日からの日本ハム2連戦(札幌ドーム)での合流は見送られた。

5月未勝利のチームは現在、借金6の4位。今季は先発投手陣が奮闘して、試合をつくるも、打線の援護がなく、白星を飾れないシーンが目立っている。完全試合を食らったロッテ佐々木朗との3度目の対決が13日に控えており、苦戦は必至。それでも若手選手には絶好のアピール機会となる。「全員が戦力なので」と中嶋監督が常々言うように、現有戦力で苦境を乗り越える。

○…10日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発予定の山岡泰輔投手が、吉田正離脱のショックに動じることなく白星を引き寄せる。チームは7連敗中で、打線は得点力不足に苦しむ。それでも「いつも通りに投げられたら」と気負うことなく平常心で臨む。「自分のできることをしっかりやって、結果的に長いイニングを投げられれば」と今季3勝目を狙う。

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