筑波大が今季2勝目を挙げた。

最速148キロ右腕の西舘洸希投手(4年=盛岡三)が、5安打1失点で完投勝利。身長187センチ、体重93キロの大型右腕は「今季はチームが7連敗から始まって、勝ち方も分からない状況でした。今日は投打がかみ合って、自分も守りで貢献できた」と喜びをかみしめた。

走者を出すまでは緩急を中心に、「打たせて取る」を重視。許してからはギアを上げた直球で押すスタイルで、自己最速タイの148キロをマークした。「初めて完投したので疲れましたけど、勝った喜びの方が大きいです」と、マスク越しでも分かる笑顔で喜んだ。

同大は現在、2勝7敗で勝ち点0(帝京大が同じく勝ち点0で、2勝8敗)。1部残留に向け、15日の桜美林大戦で初の勝ち点獲得を目指す。川村卓監督(52)は「『命取られる訳じゃないんだから、思い切ってやろう』と選手たちには言ってました。『そのぐらいの気持ちでいこう』ということです」と気合を込めた。