駒大が2連勝で国学院大を下し、2つ目の勝ち点を獲得。18年春から続く(20年春は中止)1部残留を決めた。

4番の一打が勝利を呼んだ。1回表1死二、三塁。4番の大森廉也外野手(3年=市船橋)が右前へ2点適時打を放ち、先制した。

今カードで勝ち点を落とすと、入れ替え戦の可能性もあった。試合の主導権を握る一打に大森は「初球からどんどん振っていこうと。それが最高の結果につながったと思います。(入れ替え戦回避に向け)チームはここ数日間必死でやっていました。ホッとした部分もあります」と真っすぐな目で話した。

主砲は今季、3割6分7厘の高打率でシーズンを終えた。2季連続での3割超を「投手に対してスイングや考え方、待ち方を変えました。それが良かったと思います」と分析。試合前に相手投手の映像を確認し、イメージを持って打席に臨んだという。

駒大は今季、6勝7敗で全日程を終えた。大倉孝一監督(59)は「全体を通した中では課題が山積みですね。バント、走塁、バッティングのそもそもの力」と改善点を挙げた。実戦での経験を積み重ね、秋のリベンジを目指す。

9回の攻撃中には、2番の与倉良介主将(4年=向上)が右足の痛みを訴え、打席中に交代した。大倉監督は「足をつっちゃった。皆さんが経験したことのある、あの感じです」と、大事には至らなかったと説明した。