ロッテ松川虎生捕手(18)が、佐々木朗希投手(20)の今季8戦目もしっかりリードした。

5月6日のソフトバンク戦では、序盤に佐々木朗の直球を早いカウントで狙われた。「前回に初球を大体まっすぐで打たれてましたので、何とか目線をずらしてというか、そういう部分は意識して入りました」。

初回、1番三森には直球、フォーク、直球、フォークの組み立て。3番柳田の初球には早々カーブを入れた。2回裏は直球4球に対し、フォークが11球。これまでにはあまりない配球で、佐々木朗の総合力を引き出していった。

第1打席で初球160キロをあっさりと安打にされた4番グラシアルには、第2打席ではスライダー、スライダー、カーブと徹底した配球。「逃げていく球で、フォークも生きてくると思うので」と要所を押さえながら、試合をプランニングしていった。

2回の打席ではソフトバンク千賀に対しフルカウントとし、最後は154キロ直球を右前安打にした。「2度目の対戦でしたので、何とかこう、フォークも頭に入れながら自分の形で。追い込まれてから右方向に打てたのかなと思います」。日々懸命に先発投手陣をリードする中で、17打席ぶりの安打にホッとしていた。【金子真仁】