阪神が巨人に連勝した。巨人に3カード連続勝ち越しは11年ぶり。先発の伊藤将司投手(26)がプロ初完封。打線は2回に乱調の巨人高橋を攻略し一気に4点を奪った。7回には近本光司外野手(27)が二盗を決め、通算100盗塁を達成した。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

(テレビ)

-伊藤将が完封

「すばらしかった。ゴロを打たせる、そういう投球が将司らしさだと思うんですけど、そういうことをやりながら。あと、今日は岩崎も使う予定はなかったんで、最後までいってくれて助かりました」

-1軍復帰戦で完封

「プロでは経験が浅いけど、いろんな経験を積んで、ここまできてる。いつも将司らしく投げてくれる」

-打線はつながった

「もうちょっとやっぱり点取りたいですし、一番は悠輔(大山)があそこ(2回)で1点で終わったら嫌なところだったんですけど、もう1本出てっていう流れが作れたんで大きかった。やっぱり近本が出てね、動くというのと相手にプレッシャーかけるのは良い形になるのでそういうところは良かったかなと」

-近本が100盗塁

「近本であれば当たり前かなというところでもあるし。でも、毎日こうやって出ていくってことは体の疲れであったり、ケアであったり自分の実力とか力がないとできないんでね。100はもちろん近本の中で通過点だと思いますけどチカの走りを楽しみにしてくれるファンや子どもたちもいてるんで、もっともっと走者で出て走る姿を見せてほしいので200、300といってほしい」

-2試合連続でスタメンフル出場の長坂は

「落ち着いて将司(伊藤)のリードもできてますし最後安打が1本も出たので。本当に守り切る、昨日は本当にしびれるような試合で今日も無四球完封というのを演出したのは拳弥(長坂)の力もあると思うのですばらしかった」

-交流戦へ向けて

「まだまだチームの状態上げていかないとだめだと思いますけど、何かのきっかけにこの交流戦がでるように。そういう形がまず(巨人戦)勝ち越しっていうのができたので。また火曜日、思い切って全員で戦っていきます」

(ペン囲み)

-伊藤将は走者を出してからの粘りがあった

「もともとバンバン三振をとるっていうような投球をずっとやってきたわけじゃないと思うんだよね。大学や社会人にいっても、自分の投球っていうのはこういうものなんだって、自分でも分かった中で投球している投手だと思うんで。自分を知っていることがこういうことにつながっているんじゃないの」

-貴重な左の伊藤将が交流戦前に帰って来てくれたのは大きい

「もちろん、抜けてくれないのが一番良かったんだけど、こればっかりはどうしようもない部分があるんで。帰ってきてまず良いスタートを切って。中継ぎもさっき言ったようにスグルとかもちょっと登板が増えていたんで。今日は使えないな、休ませたいなと思っていたんで。そういうところでは最高の形で新たなスタートを切ってくれた。勝てたというのもそうだし、中身もすばらしかった。申し分ない」

-長坂が2戦続けて大仕事を

「まあ、見た目に大仕事ってことではないけど、拳弥もなかなかスタメンで出るっていうチャンスがない中で、それがどうつながっているかは分からないけど、俺も球場早く来るけどアイツたぶん一番早く、選手で(来ていて)。必死に何か変えたいとか、何かしたいっていうのがアイツの中でも変わってきているところがある中で今回、チャンスって最初はそんなに多くないんで。少ない中でどうつかんでいくかっていうところをこの2試合でアイツ自身がいい形でつかみとった2試合だと思うんでね。これをやっぱり1軍の試合でこれだけ勝つ試合でマスクをかぶれば、これだけ緊張もするけどこれだけ充実感があるんだとか。そういうのも味わえるポジションだと思うんで。ほんとに拳弥の働きっていうのは数字に大きく表れるようなことじゃないけど、貢献度は高いんじゃないかな」

-近本は走者をかえす打撃も

「もちろんもっともっと打ってもらわないと困るし。チカだって今年200本っていう高い目標を掲げた中でのスタートを、より高い目標を掲げてスタートをしてるんで、もっともっとランナーがいる時もいない時もどんな時でも打とうと思っていっているので。まあ、状態も上げてもらえれば」

-マルテは休養。3番に大山が入った

「まあまあ、1年間戦っていく上では、今日のスグルもマルテもそうやし、まあ、何かしらこちらがうまくどうやって回していくかというのもあるんで。こういう中で結果、勝てたっていうのはね。いい緊張感というか、誰か代わりに出て行く選手もいい緊張感があるし、勝っていけば、また出ていた選手もまた、よし頑張ろうという状態になるんで。いい形をつくってくれたかなと思います」

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