日本ハム清宮幸太郎内野手(22)が、公式戦初の“聖地巡礼”に臨む。24日の交流戦開幕戦は、神宮でのヤクルト戦。「神宮、めちゃめちゃ楽しみです。でも、なんかちょっとあんまり楽しみとか言っちゃうとちょっと変なプレッシャーになっちゃうのでいつも通り行きます」と、天真らんまんに平常心を強調した。

20年6月の練習試合では、高校以来の神宮でアーチを描いた。「やっぱり聖地だなというか、めちゃくちゃ気持ち良くプレーできました」と声も弾んだ。

早実時代の主戦場には、思い出が詰まっている。「やっぱり甲子園を決めた試合と、日大三高と夜に試合したやつです」。17年の春季高校野球東京大会の日大三との決勝戦は、大会史上初のナイター開催となった。決勝弾で勝負を決めた一戦は胸に刻まれている。

今月25日には、23歳の誕生日を迎える。1、2年目の誕生日ではいずれも安打と打点を挙げているが「別に印象はないです。ヒット、ツーベース。打点。(本塁打は)今年、頑張ります」と気合を見せた。

プロ5年目は、ここまで打率2割9厘、4本塁打11打点。野村、万波と中軸に座ることが増え、自覚は増した。稲葉GM、金子野手総合兼打撃コーチの助言を受けながら、現状打破へ励んでいる。「(神宮には)家から行こうかなと思っています」とリラックスムード全開に、慣れ親しんだ神宮で快音を響かせる。

 

○…加藤が24日ヤクルト戦(神宮)で交流戦の“開幕投手”に臨む。4試合連続で白星なし(3敗)と苦しんでいる。「先制点を与えてしまっている。粘り強く投げたい」。昨年の交流戦は2打数2安打。新庄監督は投手の2番起用を示唆していたが「僕は多分『9番』だと思います。本当に、投げる方を第一に考えていきたい」と話した。

○…吉田が、先輩との腕試しへ気合十分だ。交流戦の本拠地開幕となる27日、巨人3連戦(札幌ドーム)で中田との対戦を熱望。「中田さんの打席の雰囲気を、実際にマウンドで体感してみたい。僕の真っすぐが、どこまで通用するのか感じてみたいですね」と心躍らせた。シーズンオフには釣りに連れて行ってもらうなど、面倒見てもらっている。「恩返しできれば」と心待ちにした。

 

▽交流戦の主な要項

◆18試合制 各チーム18試合(1カード3連戦×6)。各カードのホーム、ビジターは隔年で入れ替えて行う。

◆優勝 勝率1位を優勝とする。賞金は3000万円。同率で並んだ場合は勝利数、直接対戦成績、得失点率などで順位を決定。

◆開催期限 6月16日までに全日程を消化しない場合、同日終了時点の勝率1位を優勝とする。この場合は15試合以上を消化し、かつ勝率5割以上が条件。15試合に満たない球団でも、未消化試合を負け数として加算した勝率が1位なら優勝となる。

◆表彰選手 12球団から最も活躍した選手1人をMVPとして選ぶ(賞金200万円)。また、両リーグから1人ずつ日本生命賞(賞金100万円)を選出。

◆予告先発 採用。

◆指名打者制 パ・リーグ球団の主催試合で実施。

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