日本野球機構(NPB)は25日、マイナビオールスターゲーム2022(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山)の要項発表記者会見を行った。昨季は新型コロナウイルスの影響で入場者数を制限したが、今年は制限無しで準備を進める。福岡での開催は16年以来6年ぶり。松山では12年以来10年ぶり3回目で、同28日も予備日に設定。プロ野球選手会による小学生チーム対象の「キャッチボールクラシック」も行い、地方開催を盛り上げる。

ファン投票は5月26日から6月27日まで。選手間投票と監督選抜に加え、昨年は実施されなかった「プラスワン投票」が復活。セ・パ両リーグ30人ずつ選ぶ。ファン投票の結果は7月6日、監督選抜を含むメンバーは同13日に発表。

今年もコロナ禍によるオールスター特例2022を設ける。選ばれた選手が新型コロナウイルス感染症の影響で出場辞退した場合、後半戦の最初の10試合に出場できないという規定は適用されない。

▼全セを率いるヤクルト高津監督が、ゆかり深い松山での健闘を誓った。第2戦の舞台「坊っちゃんスタジアム」は04年から秋季キャンプを張り、選手の自主トレや、公式戦も定期開催される“第2のホーム”。「そこで球宴をやる時に僕が指揮を執らせていただくのは、すごく縁を感じております。野球の魅力を伝えられたら」と力強く話した。

▼全パの指揮官を務めるオリックス中嶋監督は「球界を代表する選手の集まりですので…僕は邪魔をしないように」とオンライン会見で笑いを誘った。オリックスの監督が球宴で指揮を執るのは97年の故仰木監督以来。「僕らは(4月10日に)完全試合をやられましたので、佐々木朗希投手。非常にボールも速いですし、いいフォークボールを持っている。本当に楽しみです」と注目選手を挙げた。