中日先発の高橋宏斗投手(19)が初の交流戦マウンドで洗礼を浴びた。2回、先頭の山川に141キロスプリットを左中間スタンドに運ばれた。「山川さんがキーマン」。マークしていた4番にいきなり同点弾を許した。

「外一辺倒になると、踏み込まれてスタンドまで運ばれるので、インコースは投げたい」。本塁打レースのトップを走る大砲への対戦イメージはできていた。

153キロ外角ストレートでストライクを奪うと、2球目は狙い通り内角を攻めた。148キロの直球はボールとなり、3球目の外への変化球も高く浮いた。151キロ直球をファウルされ、2-2となった後の5球目。選択したスプリットが甘く入ったところを完璧に仕留められた。

20年ドラフト1位で入団し、2年目の今季、初勝利を手にした。前回登板の14日巨人戦は6回途中まで2失点。勝利の権利を手にして降板したが、救援陣が打ち込まれ3勝目は消えた。中10日で万全を期しての初の交流戦は、チームが6連敗中と重圧もある中、それでも4回まで安打は山川の本塁打のみに抑えた。だが5回、川越に勝ち越しの適時打を浴び、6回4安打2失点でマウンドを降りた。

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