日本ハム新庄剛志監督(50)率いる「泣き虫集団」が、連夜の熱戦を制した。5回に右翼を守っていた万波中正外野手(22)の後逸もあって2点リードを追いつかれたが、8回、横浜高の先輩が後輩のミスをカバーする大仕事。浅間大基外野手(25)が勝ち越しの決勝アーチを右翼席へ運んだ。試合後、万波は涙。連日、勝って選手が泣く展開にBIGBOSSは「明日は誰かな?」。監督として公式戦初対決となった巨人との初戦を取り、2連勝だ。

巨人に先勝した日本ハム新庄剛志監督(50)の試合後の一問一答は、以下の通り。

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新庄監督 投打がかみ合ったね、今日は。素晴らしかったね、上沢君が。万波君がミスをした後に『大丈夫、大丈夫。俺に任せろ』という風にね。チームワークの良さが出ていて。あれを見た時は、うれしかったですね。浅間君が打つ前に、林ヘッドコーチに『スライダー、多分ホームラン打つよ』と。で、スコーン。また、打っちゃって(笑い)。中島君のエンドランも、ちょっと難しいボールだったけど、信用して。内野手は前に来ていたけど、とにかく当ててくれたら1点入るので。先に点を取りたくて。本当に、僕の考えを一発で決めてくれてうれしかったですね。上沢君、9回に152キロ投げていましたよね。明日も行ってもらおうかな(笑い)

-最後、9回は上沢で迷いはなかった

新庄監督 もちろん、そこはもう、もちろんでしょ。

-ホームランの浅間には何と声をかけた

新庄監督 打つ前に「スライダーをホームラン打ちよる」と言ったら打ったので。林ヘッドコーチが、ハトみたいな目をしていた(笑い)。「なんでわかったんですか」と。分かるんだよ、タイミングで。

-試合終了後、万波が泣いていた

新庄監督 昨日は北山君、今日は万波君。明日は誰かな?泣き虫集団、いいね。

-今日は久々に観客の制限がなかった

いやまあ、これからですよ。もっと、もっと。シート(空席)が見えないぐらい、いっぱいにするためには、ファイターズがどんどん皆で成長し合って強くなれば、自然にシートが見えなくなると思う。

-メンバー表交換で巨人原監督と何を話した

新庄監督 「戦場に立ったら、いろんなことが起こるだろう」って。いろんなこと起こったっていう話を(笑い)。

-1死三塁からのエンドランで、見せたい野球を見せられた

新庄監督 いやいや、あんまり変わってないでしょ。バントは少ないので、ああやって1点を取りにいく。打てないからとかではなく、小技でノーヒットで1点を取るということは言っていたので。ああいう1点は大きいし、あの1点が入ったから、次のバッター(松本剛)と浅間君が「次は俺がかえすんだ」とヒットにつながった。

-中継ぎを使わず済んだ

新庄監督 そうね。めちゃくちゃ、うれしい。今日は上沢君に「(救援陣を)休ませるんだ」という気持ちがあったと思う。早かったっすね、今日。(巨人戸郷は)高校野球くらいのテンポ。だから、構え遅れしないようにと、ものすごく思いながら(選手に)声をかけながら。でも意外とね、テンポが合う選手もいる。浅間君なんかは合うタイプ。野村君なんかは、ちょっとせかされるというか…。まあまあ、彼(戸郷)が一番早いんじゃないですか?世界で一番早い(笑い)。

-万波の後逸

新庄監督 あれね、打球が簡単すぎるんですよ。俺も、あんまり経験ないけど(笑い)。簡単すぎると、捕りに行って、捕る手前で大事になってしまう。とにかく、どんな打球でも100%で捕って、95%で投げる。ああいうプレーになったから、今度は大事にしすぎて(スタートが)遅れるというパターンに変わっていくから。それを、うまいこと練習でやっていかないと、またミスをする。何の涙か、聞いておいて下さい。「上沢さん、ありがとう」の涙なのか「浅間さん、ありがとうございます」なのか、自分にむかついたのか。全部でしょうけど。明日デー(ゲーム)?(札幌ドームに)泊まっていこうかな(笑い)。

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