巨人岡本和真内野手(25)が、ゴジラ超えとなる通算150号アーチをかけた。1点を追う2回先頭。日本ハム根本の初球144キロ直球を振り切った。高く舞い上がった打球は右翼ポール際へ飛び込むリーグトップタイの15号ソロ。笑顔でベンチに戻り、札幌ドームの拍手を浴びると、記念ボードを手にヘルメットを脱ぎ、丁寧な礼で応えた。

復調の気配を感じさせる1発だった。直近3試合は無安打と湿っていたが、14打席ぶりの安打が4試合ぶりの本塁打。好調のバロメーターでもある逆方向にかっ飛ばした。「なんとか塁に出ようと思っていきました。今日(通算150号を)達成できてよかったです!」と追い上げムードを演出し、試合中のコメントで興奮気味に振り返った。

空砲にはなったが、球史にも球団史にも名を刻む1発になった。25歳10カ月の達成はヤクルト山田を抜いて、プロ野球歴代10位の年少記録で、巨人の右打者でも最年少。巨人の4番としての本塁打は139本目で、松井秀喜氏を上回り、球団歴代5位のラミレスに並んだ。

だが、あくまで通過点でしかない。原監督は「いつだって今日より明日という気持ちを持ち続けることが大事」と期待を込めた。巨人の4番として、新しい歴史を築き続ける。【小早川宗一郎】

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