法大は、先発の左腕、吉鶴翔瑛投手(2年=木更津総合)が、自己最速を更新する149キロをマークするなど持ち味をアピールした。

2回に味方の2失策もからんで2点を先制されたが、粘り強く投げた。7回を被安打5の6奪三振、3失点(自責1)。

試合は引き分けに終わり「指にかかったボールを投げられたし、調子はよかった。チームに勝ちをつけらなかったので悔しい」と話した。

4回先頭で、プロ通算525本塁打の和博氏(54)を父に持つ慶大の4番・清原正吾内野手(2年=慶応)と対戦。カウント1-2から149キロ直球で見逃し三振を奪った。自己最速を2キロ更新。昨年もフレッシュトーナメントで対戦しており「去年は自分の四死球が多くて抑えられる自信がなかったけど、今回は自信があった。清原くんを意識せずに、全員に同じ気持ちで投げられました」と話した。

今春のリーグ戦、21日の東大戦で中継ぎとして6大学野球デビュー。同学年で、木更津総合から一緒に入学した篠木健太郎投手はエースとして今春2勝を挙げた。「いつかは自分もリーグ戦の先発を任されるようになりたい。プライベートで仲もいいし、いいライバルです」と意識する。

ソフトバンクの吉鶴憲治バッテリーコーチ(51)を父に持ち、プロ野球が身近な環境で育った。「憧れの存在。同じ舞台で活躍できればいいなと思います」と目標を掲げた。