プロ通算525本塁打の清原和博氏(54)の長男、慶大・清原正吾内野手(2年=慶応)は背番号5で2試合連続の「4番・一塁」に名を連ね、4打数2安打2打点だった。

初回無死満塁で迎えた第1打席。カウント0-2と追い込まれてから、東大の先発・平田康二郎投手(2年=西)の高め137キロに食らいつき、二塁手の脇を抜ける先制の2点適時右前打を放った。4番の一打で勢いに乗り、チームはこの回、一挙4点を挙げた。

2回の第2打席も2死三塁の好機で回ってきたが、今度はカウント2-2から東大・平田の6球目、外角直球136キロを空振り三振。5回の第3打席は2死一塁でカウント0-1から東大の2番手・森岡舜之介投手(2年=渋谷幕張)の2球目、104キロをとらえて中前打を放ち、チャンスを広げた。

10-2で迎えた第4打席は5回2死満塁。1本出ればコールドと試合を決めるチャンスだったが、東大・鈴木太陽投手(2年=国立)の138キロを打ち上げ、遊飛に倒れた。スタンドから見守る父・和博氏も悔しそうに天を仰いだ。

試合は規定より7回コールドで、慶大が勝利した。

 

◆東京6大学野球フレッシュトーナメントとは? 1、2年生のみが出場でき、経験を積む試合。春と秋の2大会が行われる。新人戦として51年から始まった。17年から春はフレッシュリーグ、秋はフレッシュトーナメントの名称に。コロナ禍のため、春も昨年からトーナメント制