右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱中の巨人坂本勇人内野手(33)が38日ぶりに実戦の守備に就いた。
7日、イースタン・リーグ、ロッテ戦に「3番・遊撃」でスタメン出場した。
1回1死、ロッテ2番西巻の三遊間寄りのゴロを定位置から2、3歩移動し右足で踏ん張って捕球。一塁へ送球し、遊ゴロとした。
この打球処理について「あれができないようでは試合には出ていない。膝も悪くない。ここから一気に(調子が)上がってくると思う」と好感触を得た。
3回無死でも正面の遊ゴロをさばき、5回に交代するまで守備機会は2度だった。
1軍復帰について「守備でしっかり良い状態になりショートで戻れるようにと話し合い、決まっている。明日もう少し長く出て、確認したい」と説明。「1軍戦でも守れるまでに状態は戻っているか」と問われ「そうでないとたぶん試合には出ていない。すごくいいですね」と、本来の動きに戻りつつある。
1軍への思いを聞かれ「本当に下(2軍)でゆっくりしている場合ではない。1試合でも早く上がれるようにしたい。1軍の試合に出ないとだめなんだと、ひしひしと感じています」と、かみしめるように言った。
第1打席は1回2死、3ボールから141キロ外角直球を打ち、投ゴロだった。第2打席は3回1死三塁、フルカウントから146キロ外角直球を打ち、遊ゴロだった。
5月25日の3軍戦で実戦復帰するとここまで2軍戦を含め3試合に出場したが、患部の状態と負担を考慮し、いずれも指名打者だった。
坂本は4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、翌5月1日に出場選手登録を抹消された。【三須一紀】
◆打席詳細は以下の通り
【第1打席=1回2死】投手・森
<1>145キロ内角直球 ボール
<2>146キロ外角直球 ボール
<3>145キロ外角直球 ボール
<4>141キロ外角直球 投ゴロ
【第2打席=3回1死三塁】投手・森
<1>128キロ内角スライダー ファウル
<2>117キロ外角カーブ ボール
<3>145キロ外角直球 ボール
<4>141キロ外角直球 ボール
<5>145キロ真ん中直球 ファウル
<6>146キロ外角直球 遊ゴロ
◆スタメンは以下の通り
1(三)広岡
2(左)平間
3(遊)坂本
4(二)北村
5(指)香月
6(補)萩原
7(一)菊田
8(右)八百板
9(中)岡田