東海大北海道は佛教大(京滋)に0-6で完封負けした。前日7日の環太平洋戦(中国地区)では渡部雄大投手(4年=東海大甲府)が大会史上7人目となるノーヒットノーランを達成し勝利。この日は背番号18の右腕、登坂真大投手(3年=札幌光星)が先発し6回まで無失点も、7回に4失点するなど力尽きた。

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先発の登坂は4回まで毎回得点圏に走者を背負いながらも、粘りの投球を見せ6回まで無失点。だが7回無死一塁から田中颯翔二塁手(4年=天理)に右中間へ先制の適時二塁打を献上するなど、3連打され降板となった。この日最速は148キロ。7回途中8安打3失点に「序盤から球数が多くて、立ち直せなかったのが後半に引きずった」と振り返った。

打線は5回と7回に満塁のチャンスをつくったが、あと1本が出ず無得点に終わった。この日3番右翼でフル出場し4打数無安打だった相馬大河主将(4年=東海大札幌)は「得点圏まではつなげていたが、そこで1本出なかったのが今日の負けの要因かなと思う。個人的には2試合通じてヒットが1本も出なかったので、自分の責任でもある」と唇をかんだ。

前日7日には左腕の渡部がノーヒットノーランを達成。登坂は「さすが4年生だなと感じましたし、僕も上に行けるように頑張らないといけないと感じた」と大きな刺激を受けた。この春を区切りに引退する4年生もいる。「まずはもう1回、この神宮の地に立てるように頑張りたい」と、上級生の思いも胸に巻き返しを誓った。【山崎純一】