阪神が今季62試合目で早くも15度目の完封負けを喫した。これは球団最多の63年24度どころか、プロ野球最多の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の31度を超えるペースだ。今季35敗のうち、約43%が完封負けと貧打が目立つ。

矢野監督の試合後の一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-ウィルカーソンは先頭を出す苦しい投球

「それはフォアボールとかカウントを不利にしての投球なので、なかなかこっちにリズムが来ることもなかったし。前回も良くなかったので、ちょっと2回続いたのでね。ちょっと次までに間が空くと思うんだけど、しっかり調整していくしかないよね」

-疲れも出てくる時期

「まあまあ、そりゃみんな何回も投げていけばね、そらそうなってくるし。でも、ウィルカーソン自体も経験のあるピッチャーなので、そういうのは乗り切ったり次回に向けてまた調整してくれるんじゃないかなと思うけど。パワーピッチャーとかそういうピッチャーじゃないんで。コントロールとかキレで勝負するピッチャーなので。まずゾーンに投げ切れる球種が増えてこないとね」

-ケラーは真っすぐで空振りを取れていた

「もちろん、本来空振りを結構取れるピッチャーだということでとっていたので、そういうところでは本来の力というのはこれくらいのものがあるんじゃないかなと思ってとったんだけど。まあまあ、それに近づいてきている。そういう力が出たんじゃないかなと思います」

-フォーク系の球も効果的に

「アレが日本に来てね、ちょっと練習して。昔、メッセンジャーとかね、あのへんも日本に来て最初苦労したけど。落ちるボールを覚えたらどうだっていうところから変われたんで。そういうところでは、そういうボールもゲームの中で使っていっていけば、まだまだね、自分のものにできるチャンスは十分にあると思うし、ピッチングの幅も広がると思うんでね。そういうところもトライしていってもらえれば」

-攻撃では4回は2度続けて二塁走者が挟まれてしまった

「それは、仕方がないんじゃないの。あれはもう。もちろん飛び出して全部がOKというわけじゃないけど、ある程度。カーンっといったやつは(ホームに)かえってもいいんじゃないのっていう、指導というか、チーム方針でやってるんで。まぁ粘ってセカンドまで行くっていうことが大事だから」

-試合前には佐藤輝と話を

「今日のスイング自体はそんな悪いって感じしなかったけどね。いいポイントでは振れてる感じではあったんで。結果的にヒットは打ててないけど、今日は自分のスイングに近いような、ポイントでは振れてた感じはあったので。ちょっと良くなりつつというか、微調整というか」

-明日からは交流戦最後のカード。切り替えていく

「オリックスはピッチャーいいんでね。まぁまぁ、そんなに多く点を取れるっていう感じになればいいんだけど、競った試合になると思うんで。きょうもノーアウト二塁でも(中野)拓夢がね、なんとか進めるというか、やっぱりそういう野球をしていかないとダメだなと。残り3つなんで、ピッチャー陣みんな頑張ってくれると思うんで、野手がなんとかやっていきます」

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