中日根尾昂外野手(22)が、本格的に投手に挑戦することが決まった。13日、立浪和義監督(52)がリーグ戦再開に合わせて、外野手から投手登録に変更することを明かした。今後は1軍に同行しながら二刀流で投手練習を進める異例のプランで、シーズン終盤での先発起用を見据える。今季終了後には、投手に専念する方向だ。

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今回の投手転向は、「打者根尾」に見切りをつけたという意味合いがある。立浪監督は昨秋の就任時から、根尾の打力向上に力を注いだ。外野手登録に変更したのも、強肩重視ではなく、打撃開眼を期待しての決断だった。しかしベテラン大島や高卒3年目岡林らとの外野争いを勝ち抜けず、遊撃レギュラーの京田が不振で2軍落ちしても、代役として浮上しなかった。

その一方で、立浪監督は春季キャンプで投球練習をさせ、評論家の意見を聞くなど「投手根尾」の可能性を探っていた。指揮官は二刀流については「投打両方ができてこそ」と語る。今季根尾は38打数8安打で打率2割1分1厘と向上の兆しが見えず。スター候補生の能力を生かすため、投手転向にかけた形だ。チームは交流戦で最下位に落ち、この日は球界最年長の福留が2軍降格。リーグ戦再開を前に、チーム再構築への1つのタイミングとなった。【中日担当 伊東大介】

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