ソフトバンクは16日、リチャード内野手(22)にSNSの使い方についての注意を行ったと明かした。球団が「試合における審判の判定や判断に対しての自分の思いを個人のSNSで発信するのは、使い方としてふさわしくない。不適切だとリチャード本人にお話をしました」と説明した。

事の発端は12日のウエスタン・リーグ、阪神戦(甲子園)だった。「7番三塁」で出場したリチャードは、1回無死満塁で左翼後方への大飛球。阪神の左翼手前川がキャッチを試みるも、フェンスにぶつかった際に落球した。しかし一塁まで到達していたリチャードは捕球されたと判断し、ベンチへと向かった。その後責任審判から「走塁放棄」と宣告されていた。試合後にリチャードは、自身のツイッターアカウントで「一塁審判さんに『キャッチアウトです』と言われたので帰っただけです。決して僕は走塁放棄してません!」などと弁明していた。

球団とリチャードが話し合い、この日の午前11時ごろに弁明に関する一連のツイートは削除。新たに「いろんな方と話をして意見を聞きました。誰かに迷惑をかけるつもりはないですし、元のツイートは削除します。これからは、プレーで話題の中心になれるよう頑張ります」とツイートした。

本件はNPBに意見書などは提出しておらず、ソフトバンク球団がリチャード本人への注意で終わった。「処分ではなく注意です。(SNSでの)アドバイスも含めて。本人も反省して、しっかり野球に専念したいというのが本音です。本人も納得したのでツイートを削除する対応になった」と話した。