「雨柳さん」こと阪神青柳晃洋投手(28)が、DeNA今永との「雨男対決」で両リーグ単独トップ8勝を目指す。17日の先発はともにチーム屈指の雨男と評判の2人。青柳は12年の予告先発導入後では球団歴代最多記録となる雨天中止12回を誇り、今永は17年に4度雨天中止を経験して雨男が定着した。関西地方は14日に梅雨入り。青柳は「今永も雨男らしいので、どうかなと思って(天気予報を)見てましたけど、明日は(降水確率)0%らしいので、試合に集中したい」と笑顔で意気込みを語った。

同学年の2人の投げ合いは、18年9月2日(甲子園)以来4年ぶり2度目。前回は青柳が投げ勝った。今季は5月13日に横浜で対戦予定だったが、雨天中止で直接対決が流れていた。交流戦3試合を防御率0・00で終えた右腕VSノーヒットノーラン明け初登板の左腕による無双対決。「(今永は)DeNAのエース。エース級と当たる時は、投げ負けないようにと常に思っている」と必勝を期した。

青柳は昨季からDeNAに5連勝中とキラーぶりを発揮中。それでも対戦防御率は3・00とリーグで一番悪く「今年一番点を取られたのはDeNA。注意するところは変わらない」と冷静だ。コロナ感染で出遅れを取り戻して余りある活躍で、防御率はリーグ1位の0・89で4連勝中の7勝、勝率8割7分5厘と合わせて3冠。“晴れ舞台”で今永とのエース対決を制し、再開リーグ戦の初勝利を届ける。【古財稜明】

 

○…熊谷が出身地の仙台市ゆかりのお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の期待に応える。11日のオリックス戦で延長11回、二盗&神走塁でヒーローに。ただ敵地でもあり、入団時に公約した「ちょっと何言っているか分かんない」のネタを拝借することはできなかった。サンドウィッチマン伊達がブログで「期待していたのになあ」とつづっていただけに、熊谷は「機会があればぜひ。何とか勝ちに貢献できるように」とあらためて約束した。

〇…阪神湯浅と浜地が1軍に合流した。ともに17日のDeNA戦から出場選手登録される見込み。戦略的休養を目的に6日に登録を外れた湯浅は、再び「8回の男」を任される予定。同じくリフレッシュを目的に抹消された岩崎の代役守護神・アルカンタラへのつなぎを期待される右腕は「今まで以上に、チームの力になれるようにやっていきたい」と引き締めた。右下肢の張りで5月中旬から離脱していた浜地は、今月7日に2軍戦で実戦復帰。勝ちパターンも期待され「どう結果を出すかを考えてやっていきたい」と力を込めた。

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