<オリックス4-3ソフトバンク>◇21日◇京セラドーム大阪

オリックス紅林弘太郎内野手の放物線は“どすこいモデル”から放たれた。昨オフ、紅林はメーカーに頼み込み、バットの先端部分をくりぬいた。

「今のバットは西武山川さんをお手本に。練習でもノックバットを使って、遠心力を確認しながらロングティーされてるそうです」

ポイントは遠心力。紅林は、昨季モデルよりバットを1センチ長くした。「伸ばした分だけ、重たくなる。だから、先の方を削ってもらいました」。新バットの重さは880グラム。振り抜くのに、程よい重さだそうだ。

汗を拭う紅林は、ニタっとした笑顔で言う。「ノックバットで打ったら、めっちゃ飛ぶじゃないですか?? あんな感じで試合でも打てたらいいな!って」。昨季は球団史上初の10代で2桁本塁打を記録。成長著しい若武者は、打球とともに、伸びていく。【オリックス担当=真柴健】