東都大学野球連盟は27日、都内で会見を行い、今秋1部リーグの開幕戦を福島県で開催すると発表した。

地方創生、地元への経済効果、野球人口が減少する中での青少年育成を目的とし、今春史上初の大分開催を実現。3万人の観客を集め、大成功を収めた。連盟は、継続的に開幕戦を地方開催を行う方針。会見に出席した福島県の内堀雅雄知事(58)は「福島の地に集まっていただけること。大変うれしく思います」と歓迎の意を示した。 

県営あづま球場は昨年、東京五輪で野球、ソフトボール会場として使用。コロナ禍により、無観客での開催だった。今回は有観客で行い、高校生以下は無料となる。同知事は「オリンピックレガシーの球場。今回は是非、多くの観客にレベルの高い野球を見せていただき、熱い戦いで盛り上げて欲しい」と期待。今年、東都大学野球連盟として11年ぶりに大学野球選手権で優勝した亜大の田中幹也主将(4年=東海大菅生)は「福島を盛り上げられるように頑張ります」と力強く話した。

福島は東日本大震災、福島第一原発事故以降、今もなお風評被害に苦しんでいる。同知事が「お米、野菜、肉、フルーツ。差し入れしますので、選手の皆さんに喜んでいただけたら」と話すと、会見に参加した1部6チームの主将も「桃、お米をたくさん食べたい」、「福島ハワイアンセンターに行きたい」などリクエストも飛び、会見は和やかな雰囲気に包まれた。

開幕週の9月3日は、福島県営あづま球場(福島市)で亜大-日大、国学院大-中大、駒大-青学大の3試合。翌4日はヨーク開成山スタジアム(郡山市)で同カードの2戦目を行う。なお、秋季リーグ戦も春季リーグ戦同様、勝ち点制で行うことも発表された。