日本野球機構(NPB)と全日本野球協会(BFJ)は4日、8月1日に行う「野球伝来150年 プロアマ記念試合」のU23NPB選抜-大学・社会人選抜戦(神宮、午後6時開始)の出場48選手を発表し、中日から根尾昂投手(22)が選出された。今季途中から投手に転向した甲子園V腕が、大阪桐蔭時代以来となる“日本代表メンバー”に入り、投手として腕を振る。

「選んでいただきありがとうございます。自分の投球ができるように頑張ります」と感謝。神宮のマウンドは、高校日本代表で登板した18年8月28日の大学日本代表戦で1回を0封して以来。高校時代チームメートだった立大の主砲、山田健太内野手(4年)と対戦する可能性もある。

今季は1軍の中継ぎで7試合に登板。5回2/3を投げ、2失点。防御率3・18と異例の急造転向にも、着実に進化を重ねている。今回の選出はシーズンまっただ中の記念試合で、中継ぎ的には調整が難しい部分もある。だが、立浪監督は「チャンスなのでね。本人もいきたいと。その時の状態にもよりますけど、いい経験になると思います」と快く送り出すことを決めた。

3月に内野手登録から外野手登録に変更され、6月21日に投手登録となった激動のプロ4年目のシーズン。真夏のイベントで、新たな境地を開拓する。

◆根尾の侍ジャパンでの投手経験 18年9月に宮崎で行われた第12回U18アジア選手権で高校日本代表に内野手で選出。高い能力を買われ、8月の壮行試合・大学日本代表戦(神宮)と本大会の計3試合でマウンドに上がった。大学日本代表戦は3-7の8回に5番手で1回ぴしゃりの1奪三振。本大会1次ラウンド韓国戦では1-3の9回4番手で1回を1安打0封した。中国との3位決定戦は14-1の7回に3番手で登板。全12球すべて直球を投げ込み、自己最速を更新する150キロを計測するなど、3者凡退で試合を締めた。大会通算2試合に登板し、2回を3奪三振無失点。打者としても18打数7安打、1本塁打、7打点、打率3割8分9厘で、外野手としてベストナイン入りした。

【関連記事】中日ニュース一覧