希代のスラッガーゆえの記録といえる。西武中村剛也内野手(38)の通算三振数が1955となり、清原和博氏の日本記録に並んだ。

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憧れの選手はいないという中村が、かつて言っていた。「すごい、ものすごい選手です。僕の中ではあの強かった、あのそうそうたるメンバーがいるライオンズの4番を張られた方。(本塁打)525本ですよね。まだまだ全然届かないですし、本当にすごい打者です」。

清原和博氏(54)。本塁打数はまだ届かないが、その清原氏が自身の“偉業”の1つだった1955三振に並んだ中村へ、関係者を通じエールを寄せた。

「何年も前から自分の三振記録を抜くのは、中村選手以外いないと思っていました。自分は少年たちに、三振を恐れず、思いっきり振りなさいと教えていますし、私自身もそうしてきました。これからも未来ある少年たちにホームランでも三振でも、中村選手らしい豪快なスイングを見せてあげてください」

清原氏の現役最後のユニホームは、オリックスだった。そして1955個目の空振り三振は、2008年10月1日の引退試合、最後の打席で刻んだ。それはくしくも…この日の中村と同じ8回、京セラドーム大阪だった。

本塁打は野球の華。そしてアーチを生み出す豪快なスイングにも、時代を超えた魅力が詰まっている。

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