ファン投票セ・リーグ中継ぎ投手部門で球宴初選出された阪神湯浅京己投手が1回0封で27万8348票の熱い支持に応えた。

1点リードの8回に登板。広島先頭の上本を150キロの直球で右飛に仕留めると、会沢は155キロの直球で空振り三振に。最後は代打宇草を二ゴロに料理し、9回の岩崎にバトンタッチした。「自分のできることを精いっぱいやろうと思って強い気持ちで打者に向かって投げた結果。3人で抑えることができました」と胸を張った。

ある場面を思いながら、球宴を待ち望んでいた。06年の「阪神藤川VS西武カブレラ」の打席だ。最終回のマウンドに上がった藤川は、打席の西武カブレラにニヤリと直球の握りを見せつけ、直球を予告。その通りオール直球勝負を貫き、最後は152キロで空振り三振に斬った伝説の名場面だ。「やっぱり真っすぐで勝負したいというのはあります」と意気込みながらも直球予告は「できないです」と笑い交じりに話していたが、ファン投票に後押しされるようにリーグトップの23ホールド目で広島戦今季初勝利に貢献した。【三宅ひとみ】

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