中日は今季初の引き分け試合で、2年目の高橋宏斗投手(19)が輝いた。3月末のプロ初戦で4失点して敗れたDeNAを相手に自己最長の7回を3安打無失点、9奪三振。1回に自己最速を3キロ更新する158キロで大田を空振り三振に仕留めた。現役時代の与田前監督と浅尾2軍投手コーチ、福谷が計測した球団日本人最速も1キロ塗り替えた。

「前回やられているので、絶対やり返すつもりでマウンドに上がりました。真っすぐの手応えは良かった。今日はシーズン一番の調子だった」

プロ10度目のマウンド。1回に先頭桑原への3球目で先週155キロで更新したばかりの自己最速を1キロ上回った。抜群の立ち上がりで4回1死までパーフェクト。0-0のまま初の無失点で90球を投げきった。

立浪監督は「この球場、この打線をゼロで抑えた。真っすぐに迫力もあり、完璧だった」と、19歳を絶賛。初陣の後は9試合続けて3失点以下と安定感を見せているが、右腕は貪欲だ。「ジャリエル(ロドリゲス)が抜けて、絶対7回までという気持ちだった。中6日で当たり前のように回って何勝も挙げるのが(先発)投手。今日の感覚で(球速が)出ていたのなら、まだ上がる。上げていかないと」。次戦での3勝目、スピードより先をにらんだ。【伊東大介】

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