ヤクルトは10日、新たに9人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。午後6時開始予定だった阪神戦(神宮)は2試合連続で中止となり、振替日は未定。チームは8~10日にかけて1、2軍計27人が感染する非常事態に陥った。12日からの中日3連戦は開催する方向で、高津監督や主力選手不在の中、松元作戦コーチが代行で指揮を執る。

この日午前に中村、塩見、大松打撃コーチ、森岡内野守備走塁コーチ、衣川バッテリーコーチ、スタッフ1人の計6人の陽性が判明。午後になってさらに、大西、宮本、佐藤外野守備走塁コーチの3人が陽性判定を受けたことが発表された。前日9日には高津監督、石井投手コーチを含めた1軍首脳陣、選手、スタッフ14人の感染が判明。2軍でも石山、川端ら計4人が陽性判定を受けており、感染拡大に歯止めがかからない状況となっている。

この日、11日からのイースタン・リーグ巨人3連戦はチーム編成が困難なため中止が決定。1軍野手で陰性は村上、山崎、坂口、荒木、オスナ、キブレハンの6選手で、12日からの中日戦は2軍から陰性が確認された選手を多数招集して臨むことになる。優勝マジック「49」で首位を独走するチームが、前半戦ヤマ場の9連戦を前に厳しい状況に立たされた。

○…ヤクルトはこの日、全体練習は行わず小川、高橋、サイスニードら先発投手陣が神宮外苑で調整した。1軍先発陣で新型コロナに感染したのは高梨のみで、ローテへの影響は最小限とみられるが、中継ぎ陣では清水、田口に加えて大西が感染。9連戦前に、好調リリーフ陣も厳しい状況となった。

【関連記事】ヤクルトニュース一覧