DeNAが2分けを挟み4連勝で、4月6日以来の3位に浮上した。牧秀悟内野手(24)が、自身24試合ぶりの決勝打。1回2死三塁から先制の適時打を放つと、3回にも中前適時打で2打点目を挙げた。9回には左前打を放ち、6月5日楽天戦以来の3安打猛打賞をマーク。月間MVPを受賞した5月から一転、6月以降は苦しむ中、4番の仕事でチームに貢献し、広島戦の連敗も5で止めた。

   ◇   ◇   ◇

牧らしく、中堅にゴロではじき返した。1回2死三塁、カウント1-2から広島九里の外角直球をミート。先制の適時打で流れを呼び込み、自身24試合ぶりの勝利打点を挙げた。3回にも1-2からの内角球を中前適時打。「強引にいかず、コンパクトに捉えることができた」と持ち味の中堅方向への打撃で2打点を挙げ、9回には左前打で3安打猛打賞をマークした。

牧 今まで全然打てていなかったですけど、こうして3本打てたので、明日も打てるように頑張りたいです。

交流戦終了時点で打率3割9厘(リーグ2位)、16本塁打(同3位)、48打点(同2位)。3冠王にも迫る勢いの若き4番へのマークは厳しさを増した。「こんなに苦しむことはなかった」と月間MVPを受賞した5月から一転し、6月以降はスランプ。それでも「成長するための糧にするでしょう」と変わらぬ信頼を寄せてくれた三浦監督に結果で応えた。

復調へのきっかけは、オフに自主トレをともにした大和からの助言だった。前回カードの巨人戦で「始動がちょっと遅くなってるんじゃないか?」と声を掛けられ、試合前練習から意識。「少し早めにというか、そのアドバイスをもらってからは、少しずつ良くなっていると思います」と確かな手応えをつかみ、打席で体現した。

広島戦の連敗も5で止め、2分けを挟み4連勝を飾って、4月6日以来の3位に浮上した。三浦監督は「順位どうこうよりも、借金を減らしていくことをオールスターまでの目標にやってますから、そこから」と借金3の返済に集中。牧は「すごくいい形でこれているので、Aクラス、もっと上にという意識は強くなっています」とさらなる浮上を誓った。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(4番牧の活躍に) 何とかしようというところで、今日はいい形で4番の仕事をしてくれた。

▽DeNA宮崎(1回に適時二塁打を放ち、打率リーグトップをキープ) 牧の先制タイムリーの流れに自分も乗ることができた。

○…嶺井が、ソロを含む3安打4打点と大暴れした。1点差に迫られた直後の7回に右翼への3号ソロ。8回には走者一掃の適時二塁打でダメ押しした。「石田が粘り強く投げていたので、貴重な追加点を挙げることができて、よかった」。プロ初の4打点の活躍に、三浦監督は「非常に大きかったし、よくやってくれた」と評価した。

DeNAニュース一覧はコチラ>>