高卒3年目左腕の巨人井上温大(はると)投手(21)が、プロ初登板を3回無失点の好投で飾った。大量11点を追う5回に3番手で登板。先頭の広島森下に3球連続ボールとするも、最後は146キロ直球で空振り三振に仕留めた。続く野間には四球を与えるも、菊池涼を三ゴロ併殺打に打ち取って無失点。ゴロをさばいた岡本和に頭を下げて感謝すると、安心したような表情でベンチに下がっていった。

6回も回またぎで続投。秋山、マクブルーム、坂倉のクリーンアップを3者凡退に封じた。さらに6回2死からはプロ初打席に立ち、二ゴロに倒れるも7回も続投。2死二、三塁のピンチを招くも、野間を二ゴロに仕留めて、3回1安打無失点2奪三振で降板した。直球の最速は148キロを計測した。

前橋商から19年ドラフト4位で入団した左腕。しなやかなフォームから繰り出されるキレ味鋭い直球を武器にする。昨季は高卒2年目ながらイースタン・リーグの開幕投手を務めたが、昨年5月に左肘頭スクリュー挿入術を受け、オフに育成選手として再契約。今季はイースタン・リーグで5試合に登板して、勝敗なしの防御率5・25で、11日に支配下選手として契約を結んでいた。前日15日の広島戦から1軍に初昇格し、大量点差を追うこの日、プロ初登板のチャンスが巡ってきた。

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