巨人が苦境から抜け出せない。4連敗で借金3、Bクラスの4位に転落した。試合序盤の3回までに10失点、最大11点差のワンサイドゲームで大敗。原監督は「序盤…。まあ、ちょっと、うーん、ねえ。3回だけは消したいところだけどね。現実にああいうことが起きるということがね。我々は目を背けることはできないということですね」と戒めた。

先発投手崩壊の傷が深すぎた。先発アンドリースが3回途中6失点と大炎上。2番手戸根も満塁被弾を含む2回5失点と火に油を注いだ。3回だけで打者13人9安打9失点は、あまりにもダメージが大きすぎた。指揮官は「ビハインドゲームというのはね、それも制するというのはあるけれども。やっぱりピッチャーというのは大事ですよね」とディフェンス面の課題を指摘。アンドリース、戸根は2軍再調整が決まった。

腰痛で離脱中の坂本の最短10日での復帰も見送られた。原監督は「今日ファームでゲームに出る予定だったんですけど、雨で中止になった。ゲームに出てないという状況の中で上げるのは適切ではないだろうなと話をして。まだ合流はしません」と説明。2位以下4チームがだんご状態の“大混セ”で正念場を迎えている。【為田聡史】

○…育成から支配下に昇格した高卒3年目の井上が“ちびらずに”1軍デビューした。11点を追う5回から登板。若々しく新鮮味ある投球で3回1安打無失点で好投した。ベンチで阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチから「ちびってんじゃねえよ!(笑い)」と背中を押されマウンドに駆けだした。今後は先発機会をうかがう左腕は「声援や拍手が上からのしかかる感じで緊張しました。先発で勝ち星をとりたい気持ちはあります」と揚々と振り返った。

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