阪神が延長11回で中日に競り負けた。同点の11回に登板したラウル・アルカンタラ投手(29)が2点を奪われた。1点を追う9回1死三塁では糸原健斗内野手(29)の遊撃前へのゴロで三塁走者近本光司外野手(27)がギャンブルスタートで生還し延長に持ち込む神走塁を見せた。右肘手術後2度目の先発となった才木浩人投手(23)は6回1失点と粘りの投球だった。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

 

-9回に追いついただけに、延長11回にアルカンタラが打たれたところはもう少し慎重にというところもあったのか

矢野監督 慎重にってね、そりゃ慎重になってないことはないわけだから。それは俺ら後付けでどうとでも言えるけどさ。勝負行ったら打たれることもあるやん。それは受け止めてやらないと、そんなん言うたらボール投げられへんやん

-9回の近本はあそこで本塁へ行けたのはいいプレー

矢野監督 まあまあ、ある意味ね、難しいけど、当たり前になってくれている選手だと思うし。あの回も、チカが出て、チカが走って、チカでセーフになって、あのスライディングもよかったし。チカが取ってくれた、という点やったと思うんで

-相手守護神からの点の取り方としても

矢野監督 まあまあ、それはいろんな点の取り方があるから、もちろん打って点を取りたいけど、なかなか簡単なことじゃないんで。そういうところではチカ(近本)がいい攻撃、いい走塁をしてくれたと思います

-2回、三塁走者の糸原の走塁は中途半端になった。

矢野監督 結果的にそうなったよね。だからまあ、行くぞっていうところから、送球の高さとかを見た時に、ちょっとこれはアウトになるんじゃないかというところの判断で、健斗(糸原)は戻ったと思うんだけど。まあ、正直、難しいプレーだと思うんだけどね、でも俺らは前にチャレンジしていく野球だから、そういうところでは、どうかなと思うところはやっぱりチャレンジして、あれがアウトだとしても、それは俺は失敗から、失敗というかチャレンジから学んでいけることがあると思うし、そういうところでは行ってほしかったなっというのはあるけど。でも健斗は健斗で、そういう岡林の肩、送球の高さ、そういうのを考えるとムリだっていう判断になったと思う

-スタメン起用の陽川は守りでミスがあったが、2安打と取り返した。

矢野監督 まあね、少ないチャンスの中でどう自分のチャンスを増やしていくかっていうね、そういう立場にいるんで、そういうところでは毎打席必死やろうし、そういう気持ちがああいうヒットにつながったんじゃないかなって思います

-先発の才木は6回1失点と良いピッチング。

矢野監督 そうやね、前回も気持ちが前面に出ての投球やったと思うけど、今回はその気持ちっていうのはアイツの長所の部分やけど、そこを持ちながらもう1歩冷静にというか、投球できた感じがしたんで、前回よりも中身的には良かったかなと思ってます

-完全復活という感じか。

矢野監督 完全復活って別にそんな元々ね、そういう復活って、どこで復活か知らんけど、それは本人じゃないの

ー次回は

矢野監督 それは分からん

-ウル虎の夏も明日で終わり。明日勝てば勝ち越し。

矢野監督 毎試合勝とうと思ってるんで、ウル虎の時も勝とうと思ってるし、ウル虎じゃない時も勝とうと思ってるんで、やることは変わらないんで。でも今日もたくさん入ってくれてるんで、それにはしっかり応える野球をしたいなと思います

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