野球振興へのスタートラインだ。阪神は21日、徳島県内で「TRIAL BASEBALL ~BRIDGE TO THE FUTURE~」と総称した野球の普及・振興活動を行った。球団から7人の関係者を派遣しての取り組み。OBの秋山拓巳ベースボールアンバサダー(BA=34)が同県小松島市の支援学校と徳島市の児童養護施設を訪問する初の試みだった。
22、23日に2軍が行う四国IL徳島、高知との交流試合に合わせて同イベントを開催。支援学校の生徒や児童養護施設の子どもたちは野球に触れる機会が少なく、まずは野球に興味を持ってもらうことが目的の1つ。キャッチボールや素振り、投球動作を披露した秋山BAは「触れ合っていつもと違う刺激を与えられることによって、先生方が『普段見ない子供たちを見ることができた』っていう風に言っていた。それが何かの進歩かな」と話した。
中には感情表現が苦手だったり、車いすに乗る子どももいる。それでも一生の思い出になることは変わらない。野球振興室の馬場哲也普及・振興担当は「本当にゼロからの仕掛け。野球の面白さを伝えていくのも1つ」と語る。
昨今の子どもたちの野球離れは著しく、危機感を募らせる阪神球団は25年から「野球振興室」を設置した。事業拡大を目指すうえで、今年の3月には「トライアル・ベースボール」と名称を定めてロゴマークも決めた。本格的に野球と子どもたちのつなぎ役として取り組み、この日も新事業を推し進めた。
阪神で3度の2ケタ勝利を挙げた秋山BAは言う。
「僕もしっかり取り組んで。ほんまに僕自身も勉強」。継続を根底に置きながら、阪神野球振興室のプロジェクトは進んでいく。【只松憲】



