ジンクスを打ち破った! 楽天は12安打8得点でオリックスに打ち勝ち、7カードぶりの勝ち越しを決めた。

この日は試合後にミニライブを行うと6戦全敗だったファンキー加藤(43)が来場。「ファンキー加藤が来ると負ける」と楽天ファンの間では話題になっていたが、打線が3戦連続2ケタ安打と奮起。負のジンクスを逆転勝ちで乗り越え、前半戦最後のホームゲームを締めた。

 

最大18あった貯金が“あとひとつ”。楽天の正念場の1回2死一、二塁のチャンスで、ファンキーモンキーベイビーズの「告白」が流れた。登場曲に乗って鈴木大地内野手(32)が打席に入った。カウント2ボールから高めの148キロ直球を引っ張り、先制の右前適時打を放った。「ファンキー加藤さんのライブがある試合でまだ勝てていないので、今日でその伝説を終わらせます!」と親交も深い友人へ決意を表明した。

球団も「そろそろ勝たないとヤバイです!」と書かれたTシャツを作成するなど“危機感”。鈴木大は有言実行すべく、バットを振りまくった。3、5、8回と安打を放ち、4打数4安打1打点。7回の第4打席は死球だったため、5打席すべてで出塁。快勝に貢献した。特別な曲を歌っている特別な人。「そういう方が来る時に自分のパフォーマンスをうまく出せて勝てたらなと思っていたんですけど、そのすべてが今日かなった」と笑顔だった。

直近3戦8安打。状態も上向き、表情も朗らか。お立ち台では「やりましたよ! 加藤さん!」と笑顔で声を張り上げた。13年の日本シリーズ第7戦の9回、観客が「あとひとつ」を熱唱する中で、田中将が投球練習する場面はプロ野球の名シーン。楽天ファンにとっては思いが強い存在。ようやく初勝利に、ファンキー加藤は試合後のミニライブでテンションぶち上げだった。

告白を歌うと「大地!ありがとう!」と絶叫。最後はダイヤモンドを1周し、本塁にヘッドスライディング。喜びを全身で味わってた。次は「ファンキー加藤が来ると鈴木大地が打つ」。新たな法則の始まりとなるか。【湯本勝大】

▽楽天石井GM兼監督(鈴木大に)「状態いいし、バッティングコーチからもいいって聞いているし。なんとか試合の中に入れたい気持ちがあったが、今日は存在感を見せてくれたかなと思います」

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