ヤクルトがことごとく勝ち運に見放され、20年9月以来の6連敗を喫した。乱打戦の展開で8-8で迎えた9回、守護神マクガフが中15日で登板。登板機会から遠ざかり、半月ぶりのマウンドで先頭の出塁を許し、巨人丸に勝ち越し2ランを浴びた。両チーム合わせて7発の壮絶な打ち合いに最後は屈した。松元監督代行は「1人1人粘り強くやれたことで、明日からまた自信につながると思っている」と必死に前を向いた。

満塁弾を打っても勝てない。初回、オスナが来日初のグランドスラムを放つ最高の立ち上がり。しかし先発石川が3回に逆転を許し、4回7失点で降板。打線は、合流2試合目のサンタナが2打席連続弾を放ち、7回には西田の同点適時打で一時は追いついた。14安打8得点の大量援護も、勝ちに結び付かなかった。

ただこの試合、1軍合流した内山壮と長岡が代打でいずれも安打をマーク。高津監督をはじめ選手、スタッフ合計29人が感染するコロナ禍から選手が戻り始めている。同監督代行は「戻ってくることによって、今までのヤクルトらしいプレーとか試合ができると思う」と長いトンネルの中で光明を見つけながら、次に目を向けた。【栗田成芳】

 

▽ヤクルト・オスナ(1回に10号満塁弾)「連敗中だったのでなんとか良い流れを作りたかった。良いスイングができました」

▽ヤクルト元山(今季2試合目のスタメンで、7回に昨年8月以来となる1号ソロ)「ここまでアピールできていなかったので、絶対に打つんだと強い気持ちで打席に入りました」

▽ヤクルト・サンタナ(合流2試合目で2打席連続弾)「村上に負けないように、どんどん打っていけるように頑張りたい」

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