巨人が大苦戦に大苦戦を重ねて、首位ヤクルトからヒヤヒヤの1勝をもぎとった。1回にエース菅野智之投手(32)がオスナに満塁弾を浴び、チームとして4試合連続の満塁被弾…。大劣勢からの幕開けも、打線がポランコ、中田、丸のアーチを含む16安打10得点の大爆発。追いついて勝ち越して、追いつかれて再び勝ち越す、大接戦を制して連敗を5で止めた。
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奈落の底に突き落とされる幕開けにも、耐え抜いた。プロ野球史上初という4試合連続の満塁被弾。それでも前日に5連敗を喫し、第3次原政権で初の5位転落を突きつけられた巨人は、試合を諦めるわけにはいかなかった。
まさに不屈だった。8-8で迎えた9回無死一塁。丸がカウント1-1からヤクルト・マクガフの高めに浮いた141キロスプリットを右中間席に運んだ。劇的な19号決勝2ラン。「苦しい試合が続いていた。なんとか今日、カードの頭を取れるようにと。本当に勝つことが出来て、良かった」。ヒーローインタビューでかみしめるように言った。
3時間42分。野手1人1人が折れないメンタルを持って、この結末を手に入れた。先発野手の全員安打を含む16安打でヤクルトの14安打を上回り、死闘を制した。
屈辱のワースト記録で始まった試合にも誰一人、下を向かず首位ヤクルトに食らいつく。3回、その思いが結実する。同点で迎えた2死三塁。中田が石川の低めに来たシンカーを捉える。左翼席へ2試合連続の11号2ランを放ちリードを奪った。
どんなに打ちのめされても起き上がる-。原監督は「満塁ホームランを食らって勝つゲームっていうのはそうそうないですよ。いろんな要素がそこに含まれないとなかなか勝つことは難しいことですよね」と不屈を体現した選手らをたたえた。
連敗を止め、4位浮上。12ゲーム差と大きく離された首位を本気で追う覚悟を、真夏の神宮で見せつけた。【三須一紀】
○…菅野が苦しんだ。1回の満塁弾を含む4被弾で失点を重ねた。味方の大量援護も6回0/3を被安打10、7失点。満塁本塁打を許すのも、1試合4本塁打もともにプロ入り後2度目となった。123球の熱投も7勝目には届かず。「しっかりと反省をして、そしてチームに感謝をして、次の登板に向けて準備をしていきたいと思います」と前を見た。
○…北村がプロ初の遊撃でのスタメン抜てきに応えた。「2番遊撃」で5月15日以来今季2試合目の先発出場に満点回答。3回1死に二塁打でチャンスメークすると、4回2死二塁で適時二塁打、9回無死から中前打で丸の決勝2ランをお膳立てした。3安打1打点の猛打賞に「限りなく少ないチャンスというか、巡ってきたチャンスなのでなんとか爪痕を残したい。何とかしてやろうという気持ちで挑みました」。原監督は「いい勝負強さも見せてくれた」とたたえた。
▽巨人中田(3回に2試合連続の11号2ラン)「先っぽだったが入ってくれてよかった。(連敗中の試合は)いろいろ神経も使うし、なおさら普段の倍以上プレッシャーがかかる。今日はほんといい勝ち方だった。粘って粘って、取られても取り返して。本当に理想的なゲームだった」
▽巨人ポランコ(2回2死一塁で14号2ラン)「ランナーがいたので次につなげることと、芯で強く打つことを考え打席に入った。シンカーをしっかりと捉えることができた」
▽巨人ウォーカー(3回に適時二塁打)「打ったのはシュート。初球からゾーン内にきたボールを積極的にいこうと思っていた。丸が一塁から激走でかえってきてくれてうれしかった」



