ヤマハ(浜松市)がNTT東日本(東京都)に1-2の逆転負けを喫し、2年連続で初戦敗退に終わった。一昨年の都市対抗2回戦(1●11)に続き、昨年の日本選手権(2●3)でも敗れた相手にリベンジを狙ったが、返り討ちされた。

1点リードの7回。先発の佐藤廉投手(23)が、痛恨の1発を浴びた。2死一塁。カウント1-1から、高めの直球を左翼スタンドに運ばれた。これが、決勝2ランとなり「高めに浮いてしまった。もう少し1球を大事にしておくべきだった」。7回10奪三振の好投も、1球に泣いた。

援護できなかった。打線は3回、川辺健司捕手(32)の左翼越えソロ本塁打で先制。しかし、その後は3安打に終わった。前野幹博(よしひろ)主将(26)は「佐藤は良いピッチングをしていた。打線がもう少し打っていれば」と唇をかんだ。

1990年以来の優勝を目指した大舞台は、今年も早過ぎる終戦を迎えた。佐藤は「来年は、どんな内容でもチームを勝たせる投球をしたい」と雪辱を誓い、顔を上げた。【前田和哉】