阪神が球団通算5500勝に到達した。巨人、ソフトバンクに続き、3球団目。5番大山悠輔内野手(27)が4回に3年連続20本塁打となる2ランで逆転に成功。6回には4番佐藤輝明内野手(23)の15号2ランも飛び出した。主軸の本塁打攻勢でDeNAに快勝し、借金を「2」とした。

阪神大山が節目の1発を放った。青柳がDeNADeNA楠本に先制ソロを許した直後の4回。山本が四球で出塁し、近本と佐藤輝が凡退。2死一塁で、カウント3-0から先発坂本の変化球を完璧に捉えて、左翼ポール際に豪快に運んだ。逆転の20号2ランだ。

「打ったのはチェンジアップ。打者有利のカウントでしたし、しっかり狙い球を絞って打ちにいきました。いつも(青柳)ヤギさんには助けてもらっているので、援護することができてよかったです」

3日の中日戦(バンテリンドーム)での通算100号以来、19日ぶりのアーチ。虎の主砲が試合の流れを変えた。

この本塁打で3年連続で20本塁打に到達した。虎の右打者ではアリアス(02年~04年)以来、日本人の右打者では日本人の右打者では八木裕(90年~92年)以来、30年ぶりの快挙だ。青柳が先発した時の勝負強さが今回も光った。試合前までの青柳先発の打撃成績は48打数20安打、6本塁打、16打点。打率は4割1分7厘と打撃が絶好調。この日も青柳が被弾された直後にすぐに援護した形となった。

近親者の新型コロナウイルス感染で濃厚接触者と判断され、特例2022の対象選手として13日に出場選手登録を抹消され、19日の1軍戦に復帰。同日の広島戦(マツダスタジアム)では第4打席で左前打を放つと翌日同戦では先制の適時打を放つなど、復帰から即戦力としてチームを引っ張ってきた。

チームは前半戦最後のカードを迎え、借金完済のためにも重要なカード。6回には佐藤輝が2ランを放つなど、打線は大暴れ。大山がチームを勢いづけた。【三宅ひとみ】

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