阪神がDeNAに連勝し、借金1。前半戦での借金完済に王手をかけた。先発伊藤将司投手(26)は7回、91球で1失点。6回に代打細川にソロを浴び、甲子園では31イニングぶりの失点となったが、本拠地に強い左腕は昨季から甲子園登板9連勝。今季6連勝で7勝目を挙げた。

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中野拓夢内野手(26)が先制得点を含む2安打2得点で打線をけん引した。初回先頭で今永の初球をとらえ右中間を真っ二つに割る二塁打。その後犠打で三塁し、暴投で先制のホームを踏んだ。「きのうも(4打席無安打で)1番の仕事ができなかった。(今永は)良い投手なので立ち上がりを攻められるように、今日は何としても1打席目から塁に出られるように意識して」と役割を果たして笑顔。矢野監督も「立ち上がりに良い攻撃ができた」と大満足だ。

3回先頭では右前打を放ち、29度目のマルチ安打で今季の安打を111まで増やした。2年連続最多安打を快走中の同僚近本にあと2。逆転は十分可能な射程圏につけるが、慢心はない。「安打数どうこうより、自分の打撃をするだけ。今は良い感じのスイングができている」。第1打席で安打出塁した試合は6連勝中。虎の1、3番コンビのタイトル争いも、新たな注目ポイントだ。【前山慎治】

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