阪神佐藤輝明内野手(23)がインタビューに応じ、出場する「マイナビオールスターゲーム2022」で2年連続での本塁打を誓った。初出場の昨季も他球団の強打者から多くを学んだが、今回も33本塁打でトップを独走するヤクルト村上らから、後半戦へ向けてのヒントをゲットする。【取材・構成=石橋隆雄】

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前半戦は15本塁打だった。それでも、球宴でファンは佐藤輝の豪快なアーチを待っている。

佐藤輝(以下輝) いつも通りにホームランを打てるように頑張ろうと思っています。ホームランとタイムリーで。

昨季は第2戦(楽天生命パーク)で第1打席、オリックスの左腕宮城から左翼へ本塁打を放った。

輝 覚えています。ホームランを打てたことはすごいうれしかったですし、でもそのほかは全然ダメだったんですけど。

2試合で8打数1安打、半分の4打席は空振り三振だった。夢の球宴では、今季もパの強力投手陣と真っ向勝負する。

輝 (ロッテの)佐々木朗希投手にリベンジを果たせるように頑張ります。

5月27日交流戦では空振り三振2つを含む3打数無安打に封じられた令和の完全男との対戦が一番の楽しみだ。

昨年も西武山川、ソフトバンク柳田、広島鈴木誠(現カブス)らと話し、多くを学んだ。

輝 いい機会なので、いろんな人と話すことができればと思っています。(昨年も)いろんな人と話をして、こういう感じでやっているんだということは、なんとなくわかったんで。いい機会にはなりました。

今年も同じベンチには前半戦で佐藤輝の倍以上、33本塁打を放ったヤクルト村上がいる。

輝 そうですね。いろいろ聞いてみたいと思います。やっぱり勝負強いなというのはすごく思いますし、本当に今は日本で一番のバッターだと思います。反対方向にも、しっかり放り込む数が多いし。そういうのも聞けるチャンスがあったら聞いてみたい。

村上とともに2年連続でホームランダービーにも出場する。

輝 昨年のホームランダービーはちょっと苦い思い出でした。難しいなというのを実感しました。

対戦相手の西武山川の9本に対し4本で初戦敗退。

輝 (山川さんは)やっぱり本当にホームランバッター、ああいうことができるようにやっていかないといけないのかな。

7月は22日DeNA戦でバッククリーン左へ放った15号2ランのわずか1本。後半戦での本塁打増に結びつけたい。

輝 いろんな人の話を聞いて、何かヒントになれば。

前半戦は全94試合にスタメン出場。打率2割7分4厘、54打点。昨年はどの打席も本塁打を狙っているように見えたが、今年は4番として状況に応じた打撃も増えている。

輝 そういう面も少しはある。基本的にはホームランを打ちたいなというのがあるので、進化中です(笑い)。もっとチャンスで打って、チームを勝たせる働きをしたい。

勝率5割で再開し逆転Vを狙う後半戦に向け、さらに本塁打、勝負強さを増していく。6月から3番に近本が定着したこともプラスになっている。

輝 とにかく安打で塁に出てくれるので、いっぱい打点を稼ぐチャンスで回してくれますし、そういう打者が前にいてくれるというのは心強い。

暑い夏を乗り切るには、オフの過ごし方も大事。

輝 しっかりバテないようにご飯食べて寝て、塩分取って、頑張ってます。(休みは)本当に、治療にいって帰ってきてみたいな感じです。オフなのでしっかり回復しています。

本当は海にでもいきたい。

輝 そうですね。肌焼きに行きたいです(笑い)

夏と言えばの1曲は

輝 (ももクロの)ワニとシャンプーですね(笑い)好きな曲を聴いてます。

最近、よく食べてるアイスは

輝 そのときどきによってこればっかり食べるって感じで、今はバニラアイスの周りにチョコとナッツついてるやつばっかり食べてます。食べても一本ですけど、試合後とか寮に帰ってから。

最後に球宴を楽しみにしているファンへ

輝 オールスターを楽しみにしてくれるプロ野球ファンの方々もたくさんいると思うので、テレビ越しに、いいプレーをみせて楽しんでもらいたいなと思います。

〇…阪神佐藤輝は自分以外の今回の球宴での注目選手として、初出場のチームメート湯浅を挙げた。「湯浅が三振を奪うところを僕は楽しみにしています。真っすぐも速いし、やっぱりあのフォークというのは、すごくいい球だなと守っていても思うので、低めに行くし、なかなか打つのは難しい。対戦したくないです。味方で良かった」と笑った。