コロナ禍が襲っている日本ハムは25日、BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)が復帰した。日本野球機構(NPB)から発表され、球宴明けの29日楽天戦(楽天生命パーク)から指揮を執る予定。併せて、木田優夫2軍監督(53)が20日から務めていた監督代行も解除された。一方で、2軍が予定していた北海道遠征(30日~8月1日)はチーム編成が困難なため、中止となった。

16日以降に陽性判定を受けたのはBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)、稲葉篤紀GM(49)ら計33人(フロント1人、首脳陣9人、選手16人、スタッフ7人)となった。陽性判定を受けた首脳陣、選手らは以下の通り。

・16日

加藤貴之投手(30)=発熱の症状

・17日

島崎毅投手コーチ(55)=無症状

石川直也投手(26)=無症状

杉谷拳士内野手(31)=発熱の症状

・18日

新庄剛志監督(50)=無症状

林孝哉ヘッドコーチ(49)=無症状

武田勝投手コーチ(44)=無症状

金子誠野手総合兼打撃コーチ(46)=無症状

紺田敏正外野守備走塁コーチ(41)=無症状

谷内亮太内野手(31)=無症状

ブライアン・ロドリゲス投手(31)=無症状

宇佐見真吾捕手(29)=無症状

福田俊投手(25)=無症状

スタッフ2人=無症状

・20日(19日PCR検査分)

山田勝彦監督代行(53)=無症状

アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)=発熱の症状

池田隆英投手(27)=無症状

上川畑大悟内野手(25)=無症状

スタッフ1人=発熱の症状

・21日(20日PCR検査分)

スタッフ1人=無症状

・22日

野村佑希内野手(22)=発熱の症状(21日PCR検査分)

レナート・ヌニエス内野手(28)=無症状(21日PCR検査分)

加藤武治投手コーチ(44)=無症状(21日PCR検査分)

石井一成内野手(28)=無症状

田宮裕涼捕手(22)=頭痛の症状

スタッフ3人=1人は発熱の症状、2人は無症状

・23日

稲田直人内野守備走塁コーチ(42)=無症状

・24日

稲葉篤紀GM(49)=無症状

石川亮捕手(27)=無症状

王柏融外野手(28)=発熱の症状

 

ここまでの経過は以下の通り。

◇7月16日 1軍で実施された定期PCR検査で加藤が陽性と判定された。発熱の症状があり、隔離療養に入った。

◇同17日 西武戦(札幌ドーム)の試合前に「特例2022」を適用して杉谷、加藤、玉井大翔投手(30)を登録抹消。杉谷は発熱の症状があり、玉井は陽性判定者との接触があり、大事を取った。アルカンタラと古川侑が代替指名選手として登録された。この日も1軍でPCR検査が実施され、西武戦後に島崎投手コーチ、杉谷、石川直が陽性と判定されたと発表された。島崎投手コーチと石川直は無症状で、3人とも隔離療養に入った。

◇同18日 西武戦(札幌ドーム)の試合前に「特例2022」を適用して石川直を抹消。井口が代替指名選手として登録された。この日も3日連続となるPCR検査が1軍で実施され、西武戦後に新庄監督、林ヘッドコーチ、武田投手コーチ、金子野手総合兼打撃コーチ、紺田外野守備走塁コーチ、谷内、ロドリゲス、宇佐見、福田、スタッフ2人が陽性と判定されたと発表された。11人全員無症状で、隔離療養に入った。

◇同19日 チームは大阪へ移動後、オリックス戦(京セラドーム大阪)に臨んだ。この日から新庄監督に代わり、山田バッテリーコーチが監督代行を務めることが発表され、試合前には「特例2022」を適用して谷内、ロドリゲス、宇佐見、福田に加えて、発熱症状があったアルカンタラと陽性判定者との接触があって大事を取った王柏融外野手(28)を登録抹消。一方で、玉井は「特例2022」を適用して登録抹消から10日間を経ずに復帰した。また、2軍から上田佳範外野守備走塁コーチ(48)、飯山裕志内野守備走塁コーチ(43)、矢野謙次打撃コーチ(41)が1軍に合流した。試合は1-7で敗れて3連敗となった。

◇同20日 19日に1軍で実施されたPCR検査の結果、山田監督代行、アルカンタラ、池田、上川畑、スタッフ1人が陽性と判定されたと発表された。ナイターで行われるオリックス戦は木田2軍監督が1軍の監督代行を務め、渡辺2軍打撃コーチが2軍監督代行を務めることも発表された。試合前には「特例2022」を適用して池田、上川畑を登録抹消。一方で、王柏融は「特例2022」を適用して登録抹消から10日間を経ずに復帰。佐藤龍世内野手(25)、郡拓也捕手(24)、万波中正外野手(22)、上野響平内野手(21)は代替指名選手として登録された。また、2軍から山中潔バッテリーコーチ(60)、片岡奨人外野手(24)が1軍に合流した。試合は0-2で敗れて4連敗となった。

◇同21日 20日に1軍で実施されたPCR検査の結果、スタッフ1人が陽性と判定されたと発表された。オリックス戦の試合前には発熱症状があった野村を「特例2022」を適用して登録抹消。片岡が代替指名選手として登録された。試合は3-4で5連敗となった。

◇同22日 午前中に、21日に1軍で実施されたPCR検査の結果、野村、ヌニエス、加藤投手コーチが陽性と判定されたと発表された。チームは23日からのロッテ2連戦(札幌ドーム)へ備えて大阪から移動した。ヌニエスは「特例2022」を適用して登録抹消となった。さらに夜には、この日実施されたPCR検査で石井、田宮、スタッフ3人が陽性判定されたと発表された。

◇同23日 ロッテ戦(札幌ドーム)の前に「特例2022」を適用して石井、田宮を登録抹消。渡辺諒内野手(27)、高浜祐仁内野手(25)、コナー・メネズ投手(27)が代替指名選手として登録された。また、2軍から伊藤剛育成コーディネーター兼投手コーチ(45)が1軍に合流した。試合は6-7で敗れて6連敗。試合後には、この日も1軍で実施されたPCR検査で、試合にベンチ入りしていた稲田内野守備走塁コーチが陽性判定を受けたと発表。これで1軍首脳陣9人全員が陽性となった。

◇同24日 ロッテ戦(札幌ドーム)の前に「特例2022」を適用して細川凌平内野手(20)が代替指名選手として登録された。試合は5-4で勝利し、連敗を「6」で止めた。試合後には、この日も1軍で実施されたPCR検査で稲葉GM、石川亮、王柏融の3人が陽性判定を受けたと発表。

◇同25日 チームを襲うコロナ禍の影響で、2軍が30日から8月1日まで予定していた北海道遠征(イースタン・リーグ2試合とプロアマ交流試合1試合)はチーム編成が困難となったために中止が決定。また、「特例2022」を適用して石川亮、王柏融を登録抹消。一方で、新庄監督の復帰がNPBから発表され、29日楽天戦(楽天生命パーク)から指揮を執る予定となった。併せて木田2軍監督の1軍監督代行の解除、渡辺2軍打撃コーチの2軍監督代行の解除も発表された。

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