ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会日程が28日、主催者から発表された。B組の日本は来年3月9日の1次ラウンド(東京ドーム)初戦で中国と対戦。同10日に韓国、11日に予選通過国(未定)、12日にオーストラリアと対戦することが決まった。試合開始時間はいずれも午後7時。

侍ジャパンの栗山英樹監督は「一野球人として、これ以上ない。やるからには何が何でも勝たないといけない大会だと思う。2006、2009年は全試合見ていました。その後、現場で野球の怖さ、難しさを嫌というほど味わった。全力を尽くします」と意気込んだ。

また、「コロナで大変な時、世界が元気になる戦いをしないといけない。レベルの高い戦いになる」と思いをはせた。「目指す野球は勝ちやすい野球。スピードなどを大事にしていくが、しっかり考えていかないといけない。やられた印象などを消しながら、真っ白にしてやる」と話した。

エンゼルス大谷翔平のWBC参加には「誰がというより、強いチームにしたい。すべての選手がWBCに出たいと信じている。そういう風な形で捉えました」と話した。

ライバル韓国とは2戦目で対戦する。「ものすごいゲームになることは間違いない。最終的に勝ちきることが大事。これから戦略を練るが、どういう選手で戦うかを決める時期だと思う」と引き締めた。

1次ラウンドを2位以内で通過すると、準々決勝ラウンド(東京ドーム)に進む。1次ラウンドを1位通過の場合は、同16日にA組2位と対戦。2位通過の場合は、同日にA組1位と対戦する。準々決勝ラウンドは、2次ラウンドとしてリーグ戦形式だった前回までと異なり、トーナメント方式の1発勝負となる。A組は台湾、オランダ、キューバ、イタリアと予選突破国で構成されている。

栗山監督は「ベスト8からトーナメントで分かりやすい。緊張感が出る。どういう投手を使うのか。一発勝負はアマチュア野球ではあるが、かなり緊張感のある戦いになる」と話した。

準々決勝ラウンドを通過した2チームが3月19、20日の準決勝(米フロリダ)に進む。ここまで進むと米国、ドミニカ共和国など、メジャーリーガーを抱える国との対戦も予想される。同監督は「18年かな。(日本ハムで)オークランドと対戦させてもらった。はね返された。怖さがすごくある。日本の野球を出し尽くす」と覚悟を口にした。「(米国代表の)トラウト(エンゼルス)、ストーリー(レッドソックス)ら、すごい選手が出てくる。レベルの高い選手とやれる。個人的にはすごくうれしい。だからこそ何とかしないといけない」と話した。