日本ハム新庄剛志監督(50)が1日、警視庁の「STOP!詐欺」チームのBIGBOSSに就任した。都内で行われた「STOP!詐欺」広報大使委嘱式に警視庁の制服を着用して出席。

警視庁の山本仁副総監から委嘱状を受け取ったBIGBOSSは「僕もタイガースで10年やって、その後にアメリカの方へ行った時にすごくお金を稼がせてもらった。それで信頼している人にお金を任せて…え~50億くらい稼いだんですかね…そのうちの20億くらいだまされて。すごく詐欺に遭う気持ちはわかります!! だから、こういう詐欺は僕がストップさせる気持ちで、これから動いていきたいと思います」と、自身の詐欺被害の経験談も交えながらあいさつした。

詐欺被害防止を訴える動画では、だまされてしまうケースを取り上げるごとに何度も「それ、詐欺!」と、注意を促している。その動画を見た山本副総監から「敬礼が警察官よりキレイ。詐欺がなくなりそうです。ありがとうございます」と、感謝されたBIGBOSSは「見てて、なんか“はずかしんじょう”でしたね。なんか自分が警察官の格好をして『詐欺』とかいっているイメージがないので、新鮮で良かったかなと思います」と、照れ笑い。詐欺を企てる犯罪者に対しては「自分で稼げ。それだけ頭がいいんだったら、自分で働いて稼いでほしい。だまさずに」と、真剣に訴えた。

山本副総監は新庄監督に広報大使をオファーした理由として「東京都では被害を昨年以下の件数に、今はなんとか維持していますが、ここ最近、被害が急増しており、犯罪者との戦いが大変厳しい状況となっております。今まさに都民、国民の皆様が犯罪者と戦うための強い力が必要です。そこで都民、国民を守る強い力の象徴として、日本だけでなく世界で活躍され、BIGBOSSとして親しまれている日本ハムファイターズ監督の新庄剛志様に『STOP!詐欺』広報大使への就任をお願いしたところです。警視庁では新庄大使から力を頂いて、高齢者への注意喚起だけでなく、お子さんやお孫さんの世代に対して、詐欺から親を、家族を守るのは自分たちだという意識を高めていくための呼びかけを動画やポスターなどで行ってまいります。新庄大使のメッセージが多くの方々に浸透し、特殊詐欺の被害に遭われる方が1人でも少なくなることを心より願います」と、話した。