5打席連発を記録した村神様が、今度は4打席連続得点の離れ業を見せた。ヤクルト村上宗隆内野手(22)は2点を追う初回、徹底した外角低めへの配球を見極め四球を選んだ。すると5番サンタナが8号逆転2ラン。さらに3回は相手失策で出塁し、再びサンタナの3ランが飛び出した。6回には右前打で出塁し、助っ人の右中間二塁打で生還。高津監督はこの試合6打点で村上の出塁を生かした5番を「いい仕事をしてくれた」とたたえた。

4回の上位から下位へつながる理想的な攻撃の真ん中に、村上がいた。2番山崎が出て、村上は四球を選び、2死満塁で7番オスナが2点適時打で仕留めた。流れるような攻撃に指揮官は「ムネの後でどうやって点取るかっていうのが、ずっと課題だったんだけど、こうしてムネを通りすぎても点が取れるんだぞと。下位の方でもつながって点が取れるのがウチの打線」と胸を張る。打線全体で15安打9得点を呼び込んで、乱打戦を制した。

前夜、前人未到の5打席連続弾を記録した4番村上に、恐怖の5番サンタナが続く。この2人、グラウンド外では日本語の先生と生徒でもある。サンタナは「最近でいうと食べておいしいとき『ウマッ』って教えてくれた。でもいまだに一番好きな日本語はムネが教えてくれた『キアイハイッテル』です」と相乗効果の裏にはそんなやりとりがあった。

チームは3連勝で3カードぶりの勝ち越し。コロナ禍に苦しんだ7月を乗り越え、再び独走態勢に入っていく。【栗田成芳】

【ニッカン式スコア】3日のヤクルト-中日戦詳細スコア