先発した日本ハム上原健太投手(28)は、ユーモアたっぷりに3勝目を振り返った。8回3安打無失点で3勝目。約1カ月ぶりのマウンドに「疲れました。今日も、もう1イニング行けませんでした」。プロ初完投&初完封を目前に、潔く救援にマウンドを託した。

「今日はフォークボールが僕の感覚では最悪だったけど、結果としては最高でした」と、してやったり。チェンジアップも効果的で「狙い通りに使えて手応えがあった」。8回2死から、この日唯一の四球を与え、続く代打野村大に左翼手の頭上を越えるかという当たりを打たれたが、近藤がスーパーキャッチ。上原は興奮のあまり、グラブをたたいて絶叫した。

2年前のリベンジを果たした。20年9月17日ソフトバンク戦(札幌ドーム)。「僕が小さい頃から一方的に知っている」という、同じ沖縄県出身で17年最多勝右腕の東浜と投手戦を演じ、負け投手になった。「もう1度チャンスがまわってきたということで、気合も入った」。意気込み過ぎて、前夜は眠れなかったというのは、ご愛嬌(あいきょう)。15年のドラフト1位左腕は「アピールは出来たけど、次が大事になってくる」。喜びもつかの間、先発枠入りへ、貪欲に次戦を見据えた。【中島宙恵】

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