犬鷲戦士たちが、仙台の七夕を彩った。楽天は2回2死三塁塁で炭谷が左翼へ2ランを放って先制。3回に、鈴木大、茂木、西川がそれぞれ本塁打。7月20日ソフトバンク戦以来の1イニング3発を記録した。4回先頭の島内は右翼へソロ。5発目を放ち、「打ち過ぎだべ」とあぜんとしていた。14安打10得点の大勝。監督代行を務める真喜志ヘッドコーチも「今日はなにも言うことないでしょ」と満足げだった。

5日は仙台七夕花火祭が開催される。新型コロナの影響を受け、3年ぶりに有観客での大規模開催となる。仙台の夏の風物詩復活を祝うかのように打線が奮起。「夏スタ! ろっけんまつり」を開催中の楽天生命パークで、ド派手な“前夜祭”を打ち上げた。

これで後半戦開幕から2カード連続の勝ち越し。3連勝と勢いに乗る首位西武にも、後ろからぴったりマーク。真喜志ヘッドコーチも「めったにないことが出ましたけど、ヒットの延長が本塁打という感じでやってくれれば」と表情を引き締める。3回には辰己がセーフティースクイズを決めるなど、堅実さも見せた。時には手堅く、時に豪快に。リーグトップの得点数を誇る打線で、勝利を積み重ねる。【湯本勝大】