阪神は5日、大山悠輔内野手(27)と北條史也内野手(28)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。3日の渡辺雄大投手(30)の陽性判定を受けてPCRのスクリーニング検査を実施した結果、感染が判明した。大山に症状はなく、北條は発熱と頭痛の症状があり、現在は自主隔離中。ともに特例2022で出場選手登録を抹消された。今後は医療機関、管轄の保健所の指示に従う。チーム活動は感染予防対策を徹底して継続する。

矢野監督は「もう今の状況じゃ、どうなるか分からない。出てほしくなかったけど残念やし。一番ホームランを打てるバッター(の大山と)、ベンチにいて助かるジョー(北條)がいないのは痛い」と厳しい表情で話した。代替選手としてメル・ロハス・ジュニア内ア外野手(32)とともに、この日登録された坂本誠志郎捕手(28)が陽性から3週間ぶりに1軍に復帰した。大山らの1日も早い復帰が待たれるが、2軍での調整期間なども考えると、一定の時間を要しそうだ。

1軍では7月27日に山本泰寛内野手(28)が陽性判定を受けて以降、チーム内に感染が広がっている。2軍でも平田監督や秋山ら多くの感染者が出るなど、4日と5日の試合は投手が足りず中止となった。昨年もコロナ禍で苦しんだが、今季も目に見えない敵との戦いが続く。