終盤の猛追も及ばず、オリックスの連勝は2で止まった。0-5の7回、紅林の5号ソロで反撃開始。8回は宗の犠飛などで2点を返し、2点差を追って9回へ。1死から中川圭が出塁も吉田正は中堅への大飛球に終わり、杉本の死球で2死一、二塁まで持っていったが無得点。1日で4位に落ちた。

日本ハム先発の根本をつかまえきれなかった。相手先発が左腕の試合は、交流戦を除けば5月10日日本ハム戦で加藤に勝ってから12連勝中だった。だがこの日は初回2死一、三塁、2回1死一、三塁など、絶好機を生かせず。中嶋監督は「前半の内容でいったら、最悪でしょうね。バットに当てたらなんとかなるという展開でも簡単に空振りしてしまうというか。敵ですけどね、なんとか当てようという姿勢では全然かなわなかったなという気がします」と悔やんだ。結果的には中堅・佐野皓の後逸がからんだ6回の2失点が勝敗を分け「今日に限ってはキーポイント」(監督)と、攻守で歯がゆい敗戦になった。

5位までが混戦の状況で、取りこぼしは連覇を目指すうえで最終盤に必ず響く。勝利への執念で、最下位チームに後れを取ってはいられない。【堀まどか】

○…オリックス宇田川に“昇格”の可能性が浮上した。7月28日に支配下選手になり、この日が2試合目。9回に3番手で登板し、3者凡退に抑えた。佐藤からは、157キロ快速球で見逃し三振を奪った。初登板だった3日西武戦は1-3の8回に登板し、山川、オグレディを三振。2試合連続で好投した。中嶋監督は「勝ちのいいところで使っていきたいけど、なかなかそういう展開にならなかったんで」と、勝ち継投に組み込むことも視野に入れていることを明かした。

▽オリックス中村(NPB復帰後初先発も、5回3失点で敗戦投手に)「なんとか粘り強く投げていきたかったのですが、毎回のように走者を出してしまうピッチングになってしまいました。打たれてしまっているボールは、もっと厳しく攻めないといけなかった」