「3番遊撃」で先発していた阪神小野寺暖外野手(24)が、頭痛を訴え3回表の守備から退いたことで、内野が緊急布陣となった。

二塁の板山祐太郎外野手(28)が遊撃、三塁の片山雄哉捕手(28)が二塁、一塁の原口文仁内野手(30)が三塁、捕手の藤田健斗(20)が一塁に回った。小野寺は退き、代わって捕手に中川勇斗(18)が入った。

これにより、「7番DH」でスタメン出場していた栄枝裕貴捕手(24)を除き、控え野手がいなくなる緊急態勢となった。

小野寺は、PCR検査で陰性と判定された。

コロナ禍に悩むチームは、4日のウエスタン・リーグ中日戦、5日の同ソフトバンク戦が、チーム編成が困難なため中止となっていた。

平田勝男2軍監督(62)もコロナ陽性判定を受け離脱中で、野村克則2軍バッテリーコーチ(49)が代行監督を務めている。

野村2軍監督代行の一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-終盤に打線が奮起した

「みんな初回から前向きにやってくれていたし、最後も諦めずにつなぐ意識というか、本当に、9人しかいない中でね、よくやってくれたと思います」

 

-小野寺の代わりに出場した中川が3安打

「最近ね、こういう状況で、試合に出る機会が増えて、少しずつ試合にも慣れてきたのかなというところと、もともと思い切りがいいので、スイングに迷いもないし。今はそうやって深く考えないで、どんどんトライしていってほしいかな、と。それが若い選手のいいところ。試合にいっぱい出られるということはチャンスだから。どんな形でも試合に出られるということは大事。人数がいたら、捕手って1つのポジションだから、なかなか試合(に毎回出場する)までは(いかない)。打席に立つことによっていろいろと感じるところもあるし、試合に出ないと分からないこと、感じられないこと、試合に出て結果が出て、それに対して反省ができるというところも、若い選手にとっては大事なのかなと。こうやって試合慣れしていくことは中川にとっても大事かなと思います」

 

-片山は二塁に初挑戦

「もう、しようがないですね。9人中4人が捕手だから。DHも踏まえて。彼(片山)にも捕手だから、捕手をさせてあげたいなという思いはもちろん、あるんだけど。ああやってやることによって視野も広がるだろうし、いろんなポジションを守れることで彼の強みになるところもあると思うから。そこは試合に出て、できるというところを大前提に。打席にもいっぱい立てるし、いいんじゃないかなと。いい経験なんじゃないかなと思いますね」

 

-コロナ陽性で離脱していた山本は週頭から実戦復帰できそう。他に復帰できそうな候補は

「うん。多分小野寺も火曜日から出られると思うから。復帰してくるのは山本ぐらいだけど。少しずつ選手も回復して戻ってるし。投手陣もね、今日も本当手薄な中ね。(先発の)川原もいっぱい投げさしちゃったけど、彼にとってもね、良い経験やと思うし。打たれてしまったけど打たれることも、何で打たれたんだろうって(考えられる)。試合に出ないと結果も出ないから。何が必要なのか知ることも大事だから。少しずつ投手陣も戻ってくるけど、また投げさしてもらえたらいいんじゃないかと思うし。戻ってくる選手がいたらまた層も厚くなっていろんな起用の仕方ができると思うしね。慌てずに、何日か隔離してるから。山本も様子を見ながら少しずつというイメージで」

 

-1軍に陽性者が出たことで小林が急きょ昇格

「やっぱり1軍に上がれるということはチャンスだから。どんな形でもそこで、1軍の試合に使ってもらって自分のパフォーマンスができるってのはチャンスしかないから。どういう形であれ、そこでつかんでしまった者勝ちだから。けがでもそうじゃん。けがした選手の代わりに出た選手が活躍すれば、やっぱりその選手が目立って、よっしゃ使おうかってなると思うし。そこはもうプロの世界、結果が全ての世界だから。そこで結果を出した者勝ちだと思うけどね。コロナはね…、ちょっと別だけど、いい選手はけがをしないって言ってたし、レギュラーはなかなかけがしないから。アクシデントというのも付き物だから、これもひとつのチャンスだと思うしね、小林にとってはね。1軍で投げるチャンスがくるということだから、そこは生かしてほしいかなと」

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