広島は秋山翔吾外野手(34)の日米通算1500安打を勝利で飾ることができなかった。3回に一時勝ち越しとなる本拠地初本塁打となる4号ソロを放った秋山は7回、阪神岩貞の真っすぐを捉えて右中間フェンスを直撃する二塁打をマーク。西武時代から積み重ねた安打が節目に到達した。

前日の移籍後初サヨナラ打に続き、3回は移籍後マツダ初本塁打で地元ファンを沸かせた。実戦ブランクを感じさせない適応力で、7試合連続安打。打率2割9分3厘と3割目前とし、打撃技術は色あせない。3回に6号ソロで続いた西川は「秋山さんの打ち方、打球を参考にして打つことができました。秋山さんに感謝です」とコメント。数字に表れない秋山効果もある。

広島入団時、松田球団オーナーからの「(体が)ボロボロになっても2000本を打ってくれ」という言葉に「ありがたい」と意気に感じた。節目の一打も、ただの通過点に過ぎない。何より求めているのは記録よりも勝利だ。チームの敗戦に素直に喜ぶことはできず「また明後日の試合の1打席目から、しっかり積み重ねていけるようにしたい」と1501本目の安打を見据えた。【前原淳】

○…セットアッパー森浦が同点の8回に2失点して3敗目を喫した。登板4試合連続で複数安打を浴びるなど精彩を欠き、2軍降格が決まった。佐々岡監督は「心技体全てしっかりさせて帰ってこれるようにしてもらいたい」と奮起を求めた。先発陣の乱調が続く中、守護神栗林につなぐ役割が期待された左腕の不調はチームにとって大きな痛手だ。

▽広島遠藤(復帰後初先発も5回途中5失点)「ストライク先行できず、苦しい投球になった。甘いところを打たれてしまった。投げさせてもらっている責任もある。今日の試合に関しては、それができなかった」む広島遠藤(復帰後初先発も5回途中5失点)「ストライク先行できず、苦しい投球になった。甘いところを打たれてしまった。投げさせてもらっている責任もある。今日の試合に関しては、それができなかった」