オリックス田嶋大樹投手(26)が、7回102球5安打1失点の力投で、自己最多タイとなる8勝目をマークした。

自身7連勝となる白星にも「(勝敗は)結果論なのでね。1戦1戦、ケガなく(シーズンが)終われれば僕は良い。ケガなく、病気なく、1軍に居続けたいなと思います」と冷静だった。

楽天キラーぶりを発揮した。これで20年11月5日から13戦連続で負けなし。今季楽天戦6試合で4勝負けなし、対戦防御率は1・38と好相性をキープする。それでも田嶋は「(相性は)関係ない。ファンの方の期待を裏切らずに投げれたので良かった」と淡々と振り返った。

ファンを大切にする左腕は「僕が変なピッチングをしちゃうと(ファンを)悲しませたり、残念な思いして家に帰ることになる。なるべく勝って、いい思いで京セラ(ドーム大阪)から家に帰ってほしいなっていうのが僕の思いです」と笑顔を見せた。

8月生まれの26歳は「夏休みの思い出…? ほとんど野球に時間を費やしてきたんですけど、みんなで駄菓子屋に行ったり、父親と河川敷でたくさん練習したこと」と、ふと原点を思い出した。

楽天と入れ替わる形で3位に浮上。2位ソフトバンクと1ゲーム差で、首位西武とも3ゲーム差と射程圏内。中嶋監督は「一喜一憂せず、1つ1つです」と表情を崩さない。10日の先発はエース山本。貫禄を漂わせる昨季王者が、シーズン終盤に向かう。【真柴健】

▽オリックス西野(5月25日以来のスタメン起用に応える2安打2打点)「やるしかないと思って、今日は挑みました」

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