阪神木浪聖也内野手(28)ら代役組が攻守で躍動した。1番に定着している中野がこの日新型コロナウイルス陽性の緊急事態。代役として木浪にチャンスが巡った。昨年4月28日の中日戦以来の遊撃でスタメンで存在感を見せつけた。打撃では2回にDeNA今永から点差を2点に広げる適時打を放つと、7回の守備では今永の当たりに飛び込んでキャッチし、好送球。球場を沸かせた。「回ってきたチャンスなので、自分のモノにできるように。毎日準備してチームに貢献するのが自分の仕事だと思う。そのことだけ考えてやっていきたい」と気持ちを込めたプレーを振り返った。

今季6度目の先発起用された陽川も意地を見せた。2回1死二塁で詰まりながら中前に落とす先制タイムリー。また、特例代替で急きょ昇格した山本も7回から就いた二塁の守備で奮闘した。先頭柴田の打球に飛び込み捕球。すぐに一塁に送球し、勝ち越し走者の出塁を阻止した。この日午前10時30分からの2軍オリックス戦(京セラドーム大阪)で新型コロナウイルスでの離脱から実戦復帰した山本。3打席立ち、その足で横浜に駆け付けた。矢野監督も「自分がどうやったら試合に出られるか、そういう思いでやってくれたら」と鼓舞。チームがコロナ禍にあえぐ中、代役陣のプレーが頼もしかった。【三宅ひとみ】

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